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“CrossFire”最速マザー登場! ATIの新型チップセット“CrossFire Xpress 3200”を搭載するSocket 939対応「A8R32-MVP Deluxe」がASUSTeKからデビュー!

2006年03月02日 22時12分更新

文● 増田

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 昨日1日に正式発表となったATIの新型チップセット、開発コードネーム“RD580”こと“CrossFire Xpress 3200”を搭載するSocket 939対応マザーボード「A8R32-MVP Deluxe」がASUSTeKから発売された。

A8R32-MVP Deluxe A8R32-MVP Deluxe
開発コードネーム“RD580”こと“CrossFire Xpress 3200”を搭載するSocket 939対応マザーボード「A8R32-MVP Deluxe」。第1弾はASUSTeKとなった

 “CrossFire Xpress 3200”についての詳細はこちらに詳しいので参照していただきたいが、簡単に説明すると従来のCrossFire対応チップセットである“Radeon Xpress 200 CrossFire Edition”の上位モデルとなる製品。CrossFire時のPCI Expressレーン数が、それぞれx16で動作するというのが大きな特徴だ(“Radeon Xpress 200 CrossFire Edition”はx8動作だった)。すでにnVIDIAからはSLI用チップセットとして、やはりそれぞれx16帯域で動作する“nForce4 SLI X16”が市場に投入されているが、ようやくCrossFireも仕様的に並んだということになる。
 ただ、この点についてはATIにも言い分があるようで“CrossFire Xpress 3200”では、チップセットを通じて2枚のビデオカード間で演算結果のデータをやりとりできる“Xpress Route”という高速データパスを搭載。要は、チップセット1基で40レーンのPCI Expressをサポートする“CrossFire Xpress 3200”は、North bridge2基で構成される“nForce4 SLI X16”よりも、より効果的なデータ転送が可能ということのようだ。

CrossFire Xpress 3200 CrossFire Xpress 3200
従来のCrossFire対応チップセットである“Radeon Xpress 200 CrossFire Edition”の上位モデルとなる“CrossFire Xpress 3200”。チップセットを通じて2枚のビデオカード間で演算結果のデータをやりとりできる“Xpress Route”という高速データパスを搭載している
PCI Expressレーン 拡張スロット
CrossFire時のPCI Expressレーン数が、それぞれx16で動作するというのが大きな特徴。またPCI Express x1×1とPCIを挟んだ2スロット分が空けられているので、発熱が高いとされる“RADEON 1900”シリーズにとっては嬉しい改良ポイントといえそう

 搭載マザーボード第1弾となった「A8R32-MVP Deluxe」は、South bridgeに“ULi M1575”を組み合わせた製品。ラインナップ的には同社から昨年発売された“Radeon Xpress 200 CrossFire Edition”搭載の「A8R-MVP」の上位に位置するモデルとなる。拡張スロットは、PCI Express x16×2、PCI Express x1×1、PCI×3でDDR DIMM×4(DDR400/4GB)という構成。「A8R-MVP」では、2本のPCI Express x16スロット間が1スロット分しか空いていなかったが、今回のモデルではPCI Express x1×1とPCIを挟んだ2スロット分が空けられている。CrossFire時には事実上、間のPCI Express x1×1とPCIは使用不可となるが、それでも発熱が高いとされる“RADEON 1900”シリーズにとっては嬉しい改良ポイントといえそうだ。
 その他オンボードインターフェイスは、8chサウンド(Realtek/ALC882)、デュアルギガビットイーサネット(Marvell/88E8053/88E8001)、IEEE1394、Serial ATA II(RAID 0/1/0+1/5)などを装備。計6ポートのSerial ATAのうち1ポートは、ブラケット部に用意された外付け用となる。なお、正規代理店であるMVK取り扱いのモデルには、初回出荷特典としてLEDライト付きコンパクトツールが同梱されている。価格はアークで2万5780円、高速電脳で2万6480円となっている。

スペック Stack Cool 2
主なスペック。“現時点”では最速の環境構築には欠かせないマザーボードといえる基板裏面には同社のハイエンドモデルではお馴染みのマザーボード冷却技術「Stack Cool 2」が採用されている
ブラケット部 コンパクトツール
ブラケット部の構成。製品名のとおりDeluxeなオンボードインターフェイスを搭載する正規代理店であるMVK取り扱いのモデルには、初回出荷特典としてLEDライト付きコンパクトツールが同梱されている
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