HDDビデオレコーダー、新“RDシリーズ”『RD-H1』 |
(株)東芝は16日、250GB HDDを搭載して光ドライブ(記録型DVDドライブ)を省略したシンプル構成のHDDビデオレコーダー、新“RDシリーズ”『RD-H1』を4月上旬に発売すると発表した。同社の直販サイト“shop1048(ショップとうしば)”専用モデル(店頭販売はなし)で、価格は3月上旬の予約開始時点で発表予定。
RD-H1の正面と付属リモコン |
RD-H1は、対応する“RDシリーズ”同士がネットワーク経由でHDDに録画済みの映像をコピー/移動できる“ネットdeダビング”機能に対応するHDDビデオレコーダー。地上アナログチューナーとハードウェアMPEG-2エンコーダー、外部入力端子(2系統)、D1/D2映像出力端子を備え、単体で地上アナログ放送の録画・視聴が可能。独自開発の電子番組表“WEPG”を搭載し、インターネット(iEPG)と地上アナログ放送(ADAMS)の2系統で番組情報を取得、予約録画が可能。
RD-H1の背面 |
製品発表に先立って行なわれた説明会で、開発担当のデジタルAV事業部DAV商品企画部の片岡秀夫氏は、「従来HDD単体のレコーダーは売れなかった。その理由は
- 録画したものが(DVDメディアに)残せない
- 価格が高い
- メインで使うには物足りない
などがあった。しかし、昨年からRDシリーズに“ネットdeダビング”機能を持たせたところ、バックアップ用に増設用HDDが欲しい。DVDに書き出しても溜め込んでしまうと、なかなか見なくなるという声が増えてきた。また、放送時間にはTVの前にいないが帰宅後に見逃さずにチェックしたい、という用途でVHS(ビデオデッキと1本のテープ)を使いまわしている女性層も多いと聞く。そうした、(ビデオレコーダーを)安く使ってみたい方、DVDに残す気はないという方に提案したい」とRD-H1の開発コンセプトを説明した。
本体はRDシリーズとほぼ同等のフットプリント(設置面積)を持ち、高さは58mmで、RDシリーズの上(あるいは下)に重ねて置くことができる。また、単体でチャプター設定(後から見直すための頭だし用ポイント)、プレイリストの作成など“編集ナビ”機能、録画済みファイルからサムネイル表示で目的の映像を探せる“見るナビ”機能、HDDの空き容量を確認しながら録画設定が行なえる“録るナビ”機能など、RDシリーズと同等の録画・編集・視聴機能を備える。
本体サイズと重量は、幅430×奥行き362×高さ58mm/3.9kg。消費電力は23W(動作時)/3W以下(待機時)/0.8W(省エネ待機時)。