ユニークなPCケース一体型水冷キットのデモが行われている | 外側には放熱用の巨大なヒートシンクが装着されている |
ドスパラ秋葉原2号店 Prime館ではユニークなPCケース一体型水冷キットのデモが行われている。
いまだ名前も無いこの水冷キットの特徴は、ケースの両サイドパネルを冷却用のラジエータとして使っているところ。サイドパネル内側には冷却液の通るチューブがつながれ、外側には放熱用の巨大なヒートシンクが装着されており、パネル自体をラジエータとして内部を冷却水が循環する仕組みなのだ。ケース両面にヒートシンクを貼り付けたような外観は一種独特のものだが、特別厚みがあるわけでもなく、うまく一体化している。なお、写真の製品はサンプル版であり、実際の製品版では冷却システムはそのままだが、ケース本体のデザインが変更されるとのこと。
リザーブタンクとポンプが一体となったユニットも、小型のACアダプタサイズで、設置場所にも苦労はななさそう。冷却はサイドパネルのラジエータのみで行われるため完全ファンレスの水冷キットとなるが、その分冷却効率は外気の温度に左右されることになるともいえる。ただし、搭載電源に静音タイプもしくはファンレスタイプを選択し、ビデオカードにもファンレスタイプの製品をチョイスすれば、完全ファンレス環境の構築が容易となるのは魅力的だ。実際、稼動中のデモPCには静音性では定評のある「Silent King 2」を使用しているため、ほとんど音はしないといっていいレベルだった。発売は8月中旬を予定しており、価格はおよそ1万5000円程度(電源なし)になるとのこと。あらかじめ、両サイドパネルにはチューブが接続された状態で販売されるということなので、初心者のユーザーでも比較的扱いやすいのもウリのひとつだ。
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