Webサイトオーサリングソフトには、インターネットを利用しはじめたばかりのユーザーでも簡単に扱えるような初級者~中級者向けのソフトと、マクロメディアの「Dreamweaver」のような中級者~上級者向けのソフトが存在する。アイフォーから発売された、「ビデオホームページNinja for Windows」は前者、特にWebサイトを初めて作るというユーザーに向けられたソフトだ。このソフトには動画編集ソフトが付属、連携しており、Webサイトのコンテンツとして、文字や静止画だけでなく動画も簡単に扱うことができるのがポイントとなっている。
画面1 「ビデオホームページNinja for Windows」のメイン画面。ウィザードに沿って制作していけば間違いなく完成までたどり着けるので、初心者も安心して取り組める。 |
Webページを制作する場合、まずは全体のレイアウトを構築する作業を行う。この作業には“旅行/アウトドア”や“料理”など自分の内容に合ったジャンルやデザインを選択していくウィザード形式で行っていくので、マウスクリックだけで進められる(画面1)。個人サイトでよく使われる“プロフィール”など、お決まりのページのテンプレートも用意されている。そのため、この時点で作りたいページを選んでおけば、全ページ統一されたビジュアルデザインとなるだけでなく、トップページから自動でリンクされ、その状態がツリー形式で表示されるため、初心者でも一目でその構造が理解できる。
もちろんほかのWebオーサリングソフト同様、HTMLファイルごとに編集することも可能。ただし、すでにほかのソフトで作成してあるサイトを手直しするといった場合、たとえトップページを選択しても自動でツリー化して表示されるということはないので、その点は残念だ。
画面2 動画といえども扱い方は静止画同様だ。もちろん表示したいサイズなども調節可能。 |
使用するロゴやイラストなど、あらかじめ用意してある素材も豊富にあるが、もちろん自分で制作したものも利用できる。画像編集ソフトとして「HYPER KID SD」が付属しているので、オリジナルのロゴやイラスト、デジカメで撮った画像の加工なども行えるので安心だ。
画面3 動画編集ソフト「VideoEditor」はバンドルされているソフトとは思えないほど十分な編集機能を持つ。 |
DVカメラなどで撮影した素材を時間に合わせて切り取ったり繋いだり、新たにBGMを挿入するといった動画編集をする場合には「VideoEditor」を使用する(画面3)。このソフトは、高価な専用ソフトにはかなわないものの、スライドや回転など演出用のビデオ効果が45種類、セピアなどのエフェクト機能が17種類と、ホームユースでのビデオ編集には十分な機能を搭載している。VideoEditorから変換できる出力形式はAVIとWinndows Mediaだけだが、同梱ソフトとしてMPEGコンバータも用意されているのでMPEG形式にも出力可能。Web用のコンテンツを製作する以外にも利用できる。
単純なPC用のWebオーサリング機能だけでなく、iモード、Jスカイ用のテンプレートが用意されていたり、静止画、動画の編集ができたりと、プラスアルファされた部分が魅力のこのソフト。これだけの機能で標準価格が8800円とお得なのもうれしい。もし初めてPCを購入しWebサイトを作ろうというのであれば、その際に一緒に購入しておいて損のないソフトだ。
ビデオホームページNinja for Windowsの主なスペック | |
製品名 | ビデオホームページNinja for Windows |
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OS | Windows 98/Me/2000/XP |
メモリ | 64MB以上(128MB以上を推奨) |
HDD | 250MB以上 |
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