アドビシステムズは、Webアニメーションツール「LiveMotion」とWebページ作成ソフト「GoLive 5.0」、フォトレタッチソフト「Photoshop Elements」をセットにした「Adobe Web Special Pack」を2万4800円という低価格で提供している。すべてを単体でそろえると4万7600円かかるところ、ほぼ半額で提供しているのだからコストパフォーマンスは高い。各ソフトの詳細は個々のレビュー記事に詳しいので、ここではこれら3本のソフトウェアを利用し、実際にWebページを作成していく手順を紹介していこう。
今回作成するのは、撮影したデジタルカメラの画像をギャラリー風に公開するWebサイトだ。凝ろうと思えばいくらでも凝ったものを作れる題材だが、ここではAdobe Web Special Packを使って手早く作ってみたい。
最初はLiveMotionでタイトル作り
まずはタイトル作りだが、せっかくLiveMotionが用意されているので、ぜひともSWF(Shockwave Flash)形式で動きのあるタイトルを作っておきたい。今回作成したのは、お気に入りの写真1枚が最初にジワジワと表示され、その後にタイトル文字が現れる、というもの。
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四角形の画像に対して円のマスクを適用したところ。こうしてグループ化した状態でも、マスクとして指定した円にアニメーション効果を適用することが可能だ。 |
続いて画像がジワジワと表示されるように、マスクにした円に対してアニメーション処理を施す。まずタイムラインウィンドウを開き、「マスクに変換したグループ」-「変形」内にある「オブジェクトの不透明度」のストップウォッチアイコンをクリックする(時間を追って変化させるため)。次に不透明度パレットのオブジェクトの不透明度の値を1にすると、マスクがほぼ完全に透明になり、最初は画像が表示されない状態になる。この後タイムラインウィンドウの再生ヘッドを2秒のところに移動して、不透明度を100にセット。これで2秒かけてマスクの属性が透明から不透明に変化し、画像が徐々に現れてくるというアニメーションが完成する。
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テキストが下側から徐々に表示されていく途中の様子。下のタイムラインウィンドウを見ていただければわかるとおり、ごくごく簡単な処理しか使っていない。なおサンプルではレイヤーを使って文字に影を付けている。 |
これでタイトル部分のアニメーションは完成だ。
