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EXILIM EX-S1

EXILIM EX-S1

2002年07月27日 00時00分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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EXILIM EX-S1

カシオ計算機

オープンプライス

カシオ計算機の「EXILIM(エクシリム) EX-S1」は、ポケットに違和感なく収まる薄型サイズのボディながら、1.6インチのカラー液晶モニタを搭載するコンパクトなデジタルカメラだ。

わずか11.3mm厚のボディに機能を凝縮

EXILIM EX-S1 液晶
写真1 レンズ部は4mmほど飛び出しているものの、ボディ平坦部は11.3mmと薄型。ズボンのヒップポケットに入れたのを忘れて座る→壊す!! ようなことは避けたい。写真2 液晶モニタはメニューの文字がくっきりと表示され読みやすい。ただし輝度設定がなく、明るい屋外では視認性が落ちるのが難点。

 EXILIM EX-S1は、有効124万画素CCDと単焦点パンフォーカスレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラだ。“カラー液晶モニタ搭載機としては世界最薄”をうたうだけあって、ボディの平坦部は厚さ11.3mm、レンズ部は保護ガラスや周囲のリングのため厚みを持たせてあるものの、それでも約14mm以内に収まっている(写真1、2)。液晶モニタを搭載しない富士フイルムアクシアの「eyeplate」(30万画素、厚み6mm)には及ばないものの、日立マクセル「WS30 SLIM」(18.7mm)よりも薄い。また、いわゆるトイデジカメの場合、記憶媒体が内蔵メモリのみという製品が多いが、EXILIMは内蔵12MBのフラッシュメモリに加えてSDメモリカード/MMCスロットも装備している(写真3)。

EXILIM EX-S1
写真3 本体側面から薄い専用リチウムイオン充電池を装着する。底部にはメモリカードスロットとクレードル接続端子を装備する。三脚孔はないが、この厚みではやむを得ないだろう。
 外装は梨地仕上げのステンレス製で、高級感とともに剛性感のある手触りとなっている。本体左上部分の丸く飛び出した部分にレンズが収められ、その横には光学ファインダとフラッシュが内蔵されている。スイッチ類は少なく、ボディ上部に電源ON/OFFボタンとシャッターボタン、背面には再生/撮影切り替えのスライドスイッチとMENUボタン、スティック状のカーソルキー(押し込むことで決定となる5WAYタイプ)があるのみだ。
 このカーソルの左右を各種設定変更に割り当てることができるのは便利な機能だ。アサインできるのは、撮影モード(静止画/動画/夜景)、露出補正(±2.0、1/3ステップ)、フラッシュモード(自動発光/強制発光/発光禁止/赤目軽減)、ホワイトバランス(オート/太陽光/日陰/電球/蛍光灯/マニュアル)の4種類。特に露出補正に設定しておくと、わずかに露出を振りたいときに便利に使える。なお、設定できるのはいずれか1つのみで、撮影時は使うことのないカーソルの上下に何も機能が割り当てられていないのは少々もったいなく思える。
 撮影関連機能は上記のほかに、デジタルズームとセルフタイマ程度で、機能が少ないこともあってメニューはシンプルで分かりやすい。また、撮影モード/フラッシュ/デジタルズーム/ホワイトバランスの各モードは電源を入れなおしても直前の設定が記憶されるのも親切だ。



クレードル
写真4 カメラ前面と一体化したようなデザインのクレードル。背面下部にUSBコネクタとDC入力コネクタを装備する。
 レンズの沈胴動作などがないこともあって、電源ONから撮影可能になるまでは約1秒と高速だ。撮影間隔も0.6秒と短いので撮っていて気持ちよく、コンパクトな本体サイズと相まって移動先でも軽快に利用できる。
 クレードルが標準で付属し、PCへのデータ転送はクレードルに接続したUSB経由で行う(写真4)。付属のACアダプタもクレードルにのみ接続可能で、カメラ本体にはDC入力端子はない。旅行どに持っていった場合、データの転送はSDカードをPCカードアダプタなどで読み出せばいいが、充電のためにクレードルを持って行くのもかさばってしまう。オプションでもいいからバッテリ充電器を用意して欲しい。



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