日立マクセルの「WS30 SLIM」は、35万画素CMOSセンサを搭載する単焦点/固定焦点のコンパクトデジタルカメラだ。液晶モニタを持たない低価格製品だが、いわゆるトイデジカメとは一線を画する画質が特長だ。
名刺サイズのコンパクトデジカメ
パールホワイトのボディはオモチャっぽくなく、細部もしっかりとした作りになっている。 |
WS30 SLIMは、同社が2000年9月に発売した「WS30」の後継機種にあたる。撮像素子に35万画素CMOSセンサを搭載し、最大640×480ドットのJPEG画像を撮影できるなど、基本スペックは従来機を継承する。電源が単3×2本から単4×2本に変更され、本体の厚みが薄く(26→18.7mm)などの外観も変更されているが、ガラスレンズへの変更や画像処理チップの改良により、画質が改善されている点が大きい。
左側面にはマクロ用スライドスイッチがある。レンズ部がわずかに飛び出しているだけで非常にスリムだ。 |
本体の縦横はほぼ名刺大で、レンズ部が約3mm突出しているだけのフラットなデザインだ。操作はシャッターボタンと、背面の液晶モニタ下にある電源、「MENU」「SELECT」の3つのボタン、それに側面のマクロ切り替えレバーだけというシンプルなものだ。MENU/SELECTの2つのボタンを使ってフラッシュのON/OFF、セルフタイマ、最後に撮影した画像の消去/全画像の消去が行える。背面の液晶インジケータに表示される数字は撮影枚数/撮影可能枚数の切り替えも可能だ。
背面には撮影枚数表示と各種モードなどを表示する液晶パネルを装備する。 |
メモリは内蔵の8MB(フラッシュメモリ)のみで、メモリカードスロットは持たない。トイデジタルカメラの中には、メイン電源を切ったり電池を入れ替えたりすると撮影済みのデータが消去される製品があるが、不揮発のフラッシュメモリの採用はありがたい。インターフェイスはUSBのみで、付属CD-ROMのソフトウェアでPCにデータを転送(USBストレージクラスには非対応)できる。また、PCのソフト(Windows用のみ)から画像を確認しつつ撮影を行うWebカメラのような使い方もできる。
電源は単4×2本。底面にはちゃんと三脚孔が用意されている。 |