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eyeplate

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2002年06月07日 11時34分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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eyeplate

富士フイルムアクシア

オープンプライス(実売価格:9800円)

「eyeplate」は、31万画素CMOSセンサと単焦点パンフォーカスレンズを搭載するいわゆる“トイデジカメ”クラスの製品だが、厚さ6mmという超薄型のボディがなによりも魅力だ。

バネの力でレンズがポップアップ

 eyeplateはアルミ製ボディを採用し、手にしたときの印象はアルミ製の名刺入れ、もしくはカード型電卓そのもの。これまでにも日立マクセルの「WS30SLIM」など小型デジタルカメラはあったものの、これほど薄いものはなく正直驚かされる。しかし、6mmという厚みではいかに小さなレンズでも撮像素子に焦点を結ぶことは難しい。これは小型カメラの多くが抱える問題だが、多くのカメラと同様にeyeplateも沈胴式レンズを用いることで解決している。コンパクトカメラのほとんどが電動でレンズを沈胴/伸張するのに対し、eyeplateでは側面にあるスライドレバーを押し下げるとレンズ部がバネの力で約4mmポップアップする。同時に電源が入って撮影可能となり、電源を切るときはレンズ部を指で押し込むという単純かつ明快な方法だ。

写真1 モノクロ液晶とボタン2つだけというシンプルな背面。左側のボタンは操作音/シャッター音のON/OFF。右側のボタンは短く押すとモード切り替え、長押しすると最後の画像を消去(決定はシャッターボタン)。
 バッテリは内蔵型のリチウムイオン充電池で、USBでPCに接続した際にUSBバス給電で充電される。カタログ値ではフル充電時ならば約500枚以上の撮影が可能なので、8MBの内蔵メモリが一杯になる(320×240ドットで約101枚)まで撮り、その後はPCに接続してデータを読み出すという使い方をしていれば、電池切れになることはまずない。なお、充電池は分別廃棄用に取り外し方がマニュアルに記載されているものの、基本的にはユーザー自身では取り替えられず、充電地が劣化した際にはメーカーへ戻すことで交換する予定だ(価格は未定)。



写真2 シャッターボタンがわずかに露出するだけの上面。レンズ部はポップアップさせている。レンズ部を押し込めば本当に名刺入れと変わらないサイズだ。
 残念な点として、USBインターフェイスがUSBマスストレージデバイスではなく、データの読み出しは付属のアプリケーション(TWAINドライバとしても利用可能)で行うことが挙げられる。また、電力消費を抑えるため、30秒間無操作で自動的に電源がOFFになるのだが、構図を決めたりしているうちに30秒が過ぎてしまって撮り損ねることもあり、さらに電源を入れなおすにはレンズ部を押し込んでから再度ポップアップさせるという手間がかかる。操作待ち時間がもう少し長いか、シャッターボタンの押し込みなどで再度電源が入る(スリープ解除)ようにしてほしかった。



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