「eyeplate」は、31万画素CMOSセンサと単焦点パンフォーカスレンズを搭載するいわゆる“トイデジカメ”クラスの製品だが、厚さ6mmという超薄型のボディがなによりも魅力だ。
バネの力でレンズがポップアップ
eyeplateはアルミ製ボディを採用し、手にしたときの印象はアルミ製の名刺入れ、もしくはカード型電卓そのもの。これまでにも日立マクセルの「WS30SLIM」など小型デジタルカメラはあったものの、これほど薄いものはなく正直驚かされる。しかし、6mmという厚みではいかに小さなレンズでも撮像素子に焦点を結ぶことは難しい。これは小型カメラの多くが抱える問題だが、多くのカメラと同様にeyeplateも沈胴式レンズを用いることで解決している。コンパクトカメラのほとんどが電動でレンズを沈胴/伸張するのに対し、eyeplateでは側面にあるスライドレバーを押し下げるとレンズ部がバネの力で約4mmポップアップする。同時に電源が入って撮影可能となり、電源を切るときはレンズ部を指で押し込むという単純かつ明快な方法だ。
写真1 モノクロ液晶とボタン2つだけというシンプルな背面。左側のボタンは操作音/シャッター音のON/OFF。右側のボタンは短く押すとモード切り替え、長押しすると最後の画像を消去(決定はシャッターボタン)。 |
写真2 シャッターボタンがわずかに露出するだけの上面。レンズ部はポップアップさせている。レンズ部を押し込めば本当に名刺入れと変わらないサイズだ。 |