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『HancomOffice 1.5J』試用レポート

2001年08月16日 18時51分更新

文● 編集部

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『HancomKDE 2.1J 体験版』(以下、HancomKDE 2.1J)は、KDE 2.1.1をベースに、ハンコムリナックス(株)がカスタマイズしたKDEだ。『HancomOffice 1.5J』と併用することで、「基本的なデスクワークは難なくこなせてしまう」(ハンコムリナックス(株)プレスリリース)という。

HancomKDE 2.1Jの画面。「Kブラウザ(Konqueror)」や「Kメール(Kmail)」といったツールが利用できる。

HancomKDE 2.1Jは、ハンコムリナックスが開発した独自のインストーラによってインストールされる。以下に紹介するように非常に簡単にインストールすることができるが、Readmeファイルによると、インストーラが対応しているディストリビューションは、『Red Hat Linux 7.1』と『LASER5 Linux 7.1』のみになる。今回は『Red Hat Linux 7.1』にインストールした。

HancomKDE 2.1Jのインストーラの起動画面。
パッケージのインストール方法を「CD-ROM」に指定する。
インストールするパッケージを選択する。
「次へ」ボタンを押してインストールを開始する。
インストールが終了した。「Xウィンドウを再起動してください」と書いてあるが、Xウィンドウを起動中にハングアップしてしまったので、システムごと再起動した。
再起動してXを起動すると、HancomKDE 2.1Jが立ち上がる。

HancomKDE 2.1Jには、追加インストールできるソフトウェアがバンドルされている。内容は以下のとおり。

  • Acrobat Reader 4.0
  • GIMP 1.2.1
  • Mozilla 0.9.2
  • Netscape Communicator 4.76
  • VNC 3.3.3
  • xmms 1.2.4

『Acrobat Reader 4.0』はインストーラを用いて導入することが可能。そのほかはRPM形式で収録されており、必要に応じてインストールすればよい。


最近のLinux関連企業の多くが、業務基幹系のサーバとして使用するツールやパッケージを開発している中で、ハンコムリナックス(株)のようなデスクトップで使用するLinuxツールを開発する企業は貴重な存在であるといえよう。今回の新製品である『HancomOffice 1.5J』でも、ほぼ半年に一度は新製品をリリースするだけの積極性を保ち続ける同社の活動に期待していきたい。

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