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【LinuxWorld Expo/Tokyo 2001レポート】(その6)タクシア(株)、インターネットアプライアンス向け組み込みLinux『TASTE』の国内販売を開始

2001年06月01日 09時55分更新

文● 編集部

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5月31日、独TUXIAの日本法人であるタクシア(株)は、「LinuxWorld Expo/Tokyo」にも出展されている組み込みLinux『TASTE』の国内販売開始を発表した。

『TUXIA』は米National Semiconductorの低消費電力型プロセッサである「Geode」上で動作するLinuxシステム。カーネルは2.4をベースに、glibc6に対応する。独自の技術で1/3まで圧縮されている。このモジュールのほかにも、『Mozilla』ベースの組み込みブラウザ『Nanozilla』やさまざまなプラグインのサポートといったものがモジュールとして提供されている。また、組み込みLinux開発環境である『TSE』を用いた、モジュールを組み合わせてのシステム開発が可能。

記者会見では、まずタクシア(株)代表取締役 關信彦氏がこれまでの経緯と今後の戦略について、これからのブロードバンド化や常時接続などに伴いインターネットアプライアンス市場の拡大が予想され、事業の拡大をはかると述べた。そして実際に、『TASTE』が動作している『WebPAD』や、組み込み用開発環境である『TSE TOASTER』についての説明を行なった。『WebPAD』と『TSE TOASTER』については、「LinuxWorld Expo/Tokyo」のタクシア(株)のブースにおいてデモンストレーションを行なっている。詳細は後述する。

タクシア(株)代表取締役 關信彦氏

次に、独TUXIA CSOのJean Louis van der Velde氏が世界戦略についてスピーチし、Linuxのマルチメディア対応のために重要なのは「標準化」と「モジュール化」であると述べた。「標準化」については『TUXIA』はオープンソースの標準に基づいて開発されていることで、サードパーティによるマルチメディアアプリケーションの開発プラットフォームとして優位にあると同時に、世界各地に展開することによって、各地のパートナー企業との共同開発を行なえると述べた。「モジュール化」についても、製品全体ではなくコンポーネント単位での追加が可能であるとしている。

独TUXIA CSOのJean Louis van der Velde氏

また、パートナー企業であるナショナル セミコンダクター ジャパン(株)代表取締役社長 Juergen Heldt氏(以下、Heldt氏)と(株)ぷらっとホーム代表取締役社長 本多弘男氏(以下、本多氏)のスピーチが行なわれた。

ナショナル セミコンダクター ジャパン(株)代表取締役社長 Juergen Heldt氏
(株)ぷらっとホーム代表取締役社長 本多弘男氏

Heldt氏のスピーチによると、一般消費者がインターネットに接続する場合、複雑な機能はいらず、簡単で使いやすい機器が求められているという。そこで各種インフォメーション・アプライアンスが必要になること、それらのうちシンクライアントやゲーム機、モバイルツール向けのシステムとして『TASTE』を位置づけ、「Geode」プロセッサはそのような市場での拡大を目指すといった方向性が示された。

また、本多氏のスピーチでは、Linuxの成長の陰にはコミュニティの活動があることを常に意識したうえで、今後のインターネットアプライアンス市場の拡大に対して、独TUXIAや米National Semiconductorとのアライアンスを軸に、「大手頼みの『寄らば大樹の陰』ではなく、我々が先頭を切って新しいものを採用していきたい」と語った。

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