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VAリナックスシステムズジャパン 本格始動インタビュー

2000年10月25日 05時41分更新

文● 吉川

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[日刊アスキー Linux] VA Linux Systemsさんは、OSDN(open source development network)の運営など、積極的にオープンソースのメンバーをサポートしていらっしゃいますが、VAJさんとしては日本でこうした展開を行なうのでしょうか?
[上田氏] もちろん行ないます。基本的にはVA Linux Systemsの業務を日本にも持って来たいなと思っています。ただVA Linux Systemsは米国では成功しましたが、日本には日本の文化や商習慣がありますから、やはりVA Linux Systemsのやり方をそのまま持ってきて成功するのかどうか。つまり、日本風にアレンジする必要がある。

 では、そのために何をしなければいけないかというと、ある程度米国のVA Linux Systemsがやっているようなことを踏襲する必要があるでしょうが、それを100%踏襲してそのままやっていたら、日本では受け入れられない面も多数あると感じています。

 やはり日本流にアレンジして、それでいながらVAJを、またはVAJのいろいろなもの=資産を通して、世界中のオープンソースに貢献していけるのならばいいのではないかなと思っています。具体的な計画を考えているわけではありませんが、少なくともVA Linux Systemsの持っているコンセプトなどで、「この形態が成功するな」と思っているところはあります。ただ100%そのまま持ち込むというのは愚の骨頂だと思っています。

 いかに日本のオープンソースソフトウェアの裾野を広げていけるか、という点においてオープンソースをサポートしていきたいと思います。

[日刊アスキー Linux] 最後にメッセージをお願いします
[上田氏] Larry Augstin(VA Linux Systems CEO)の夢、というよりもVA Linux Systemsが思っているのは、やはり米国、ヨーロッパ、日本という三極で、オープンソースのセンターというものを打ち上げたいと思うんです。ひょっとしたら将来は日本を含めて「アジア」、となるかもしれません。いずれにしてもVAJ自身をまずは日本のLinuxのセンターにしたいなと思っています。実際他社さんと比べてスタートは遅れていますが、それは十分助走期間を長くして、エネルギーをためていた、というご理解をしていただきたいですね

 VAJは、10月31~11月1日に行なわれる「LinuxWorld Conference &Demo」において、11月1日16時から「-VA リナックス・システムズ・ジャパンの考えるLinux市場と事業戦略-」というワークショップを行ない、国内における事業戦略を発表するという。

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