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VA Linux、NTTデータとLinux故障解析ツールを共同開発

2004年05月07日 17時25分更新

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VA Linux Systems Japan(株)は7日、(株)NTTデータと共同でLinuxを用いたシステムの 故障・障害時における情報収集と解析が可能なLinux故障解析ツールを開発し、2004年度中の実用化を目指すと発表した。

このLinux故障解析ツールはUNIXをベースとしたオープン・システムに比べて弱いとされていたミドルウェア-OS-ハードウェア間の障害原因の切り分けやデッドロック等の問題を、故障時の自動的な内部情報の全記録と内部情報の高度な分析を行なうことにより解決するもの。

主な機能、特徴は以下の通り

1. 問題発生時に確実な情報収集を実現
想定外のケースの障害であってもOSやアプリケーション、ミドルウェアの情報をダンプ情報として記録する仕組みを有しており、原因究明に迅速に着手することが可能。
2.専用ハードウェアを使用せず、低コストで障害解析を実現
VAリナックスとNTTデータが必要なノウハウにより、全ての情報収集機構をソフトウェア的に実現。専用のハードウェアを必要としないため、低コストでの実装が可能。
3.アプリケーションを含む全情報を分析可能
既存のダンプ収集機構では、主としてデバイスドライバやカーネルの問題修正に注目した機構になっていたため、OSの核となるカーネルの情報収集にとどまっていたが、このLinux故障解析ツールでは、アプリケーションを含む全情報を記録可能にすることで、アプリケーション-ミドルウェア-OS-ハードウェアが複雑に絡み合う障害であっても原因究明が可能。
4.解析技術者が迅速に分析できる解析ツール
これまでLinuxのダンプ分析は基本的なデバッガツールで行われていたが、解析技術者が必要とする情報を明示的に表示することができ、高度な解析技術者がこのLinux故障解析ツールを活用することにより、より迅速に原因究明を行うことが可能。


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