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VAリナックスシステムズジャパン 本格始動インタビュー

2000年10月25日 05時41分更新

文● 吉川

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[日刊アスキー Linux] 「VA Linux Sysetems」というと、Linux企業の代表格であって、憧れ的なイメージも強いと思いますが、VAJが設立されると発表されてから、「僕も加えてくれ!」といった応募はありましたか?
[上田氏] 実は、VAJを設立する以前(住友商事がVA Linux Systemsの製品を取り扱っている段階)からメールは来ています。

 そして、新オフィスに入居して本格始動する段階で、人材募集雑誌などにスタッフ募集の告知を行なっていこうと思っています。

 人の問題はこれからです。逆に、「VAJに入りたい」と言っておられる方をご存じであれば、ぜひご紹介いただきたいですね
[日刊アスキー Linux] 活動開始当初は20人弱ほどのスタッフ体制ということですが、それは募集していって最終的に20人体制に持っていきたいということですか?
[上田氏] 違います。住友商事以外に、各社から人が来られます。そういう方々を含めて、(スタート時に)20人弱になると思います。今までシステムの構築や運営をやられていた方を入れることによって、やはりユーザーの安心感を売っていきたいなと思っています

日本語化について

[日刊アスキー Linux] VA Linux Systemsの製品は、言ってみれば英語版なわけで、それを日本市場に展開するにあたっては、サーバ製品といえども日本語化という作業が必要になるかと思います。こうした日本語化の作業は、どの程度発生すると思われますか?
[上田氏] ケースバイケースだと思っています。Webやメールサーバとして使うのでしたら日本語化する必要がないでしょう。ユーザーさんによっては、日本語版は入れないほうがいいと言われる方もおられるんですね。実際今まで数社に販売しておりますが、基本的に日本語版を要求されるところはないですね。ただ、今後のロードマップで、たとえばファイルサーバなどは日本語化していきましょうといった話は出てくると思います。

 もっとも、少なくともマニュアル等についてだけは日本語化していきます。何か起こったときにお客さんがマニュアルを見るという面を考えると、マニュアルなどは日本語化しなければならないということで、その作業だけは終わっています

価格について

[日刊アスキー Linux] 価格についてもおうかがいしたいと思います。今具体的に「いくらです」というのは発表できないかと思いますが、価格設定の方向性として、「どこよりも安い」といった低価格路線を狙っていくのか? それとも品質を前面に出して、PCサーバの価格帯の中間からちょっと上あたりを狙っていくのでしょうか?
[上田氏] まず、我々としては安い価格設定だと思っています。たとえば、低価格のPCサーバを買ってきて、ディストリビューションをインストールして動作させる場合と、きちんとチューニングもされているLinuxがプリインストールされているPCサーバの価値がどれくらい違うのかといった見かたです。もちろん、「俺が秋葉原行ってパーツ買ってきたほうが安い」と言われれば、「それはそうだ」と思いますが
[余語氏]  Linuxに対するサポートというのも含みますからね
[日刊アスキー Linux] サポートはどうされるのですか?
[上田氏] ヘルプデスクを設けます。たとえばディストリビューションを買って、サポートを数インシデント買う……という形態よりは、間違いなく安くなります。トータルの品質を考えた時に、コストパフォーマンス的には安く出せるのではないかと思っています

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