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日本IBM、テンアートニ、大塚商会の3社が、SOHO/ホーム向けLinuxサーバの販売で協業

1999年07月15日 13時29分更新

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 日本アイ・ビー・エム(株)、(株)テンアートニ、(株)大塚商会の3社は14日、Linuxを搭載したSOHO/ホーム向けサーバ「e-Server」2モデルを発表し、サポート/販売において協業していくと発表した。7月末から順次出荷を開始する。

 「e-Server」は、Pentium II-400MHzを搭載した日本IBMのエントリー向けサーバ「Netfinity 1000」に、「Red Hat Linux 5.2」、ダイヤルアップルータ、UPSなどをパッケージングして販売するもの。メールサーバソフトやWebサーバソフトなども含まれており、利用環境に応じて使用できる。在宅勤務者や、家庭での副業、小規模事業所での使用を想定しており、コストパフォーマンスの高い製品とサービスを廉価で提供することができるという。

「e-Server」日本IBM製低価格サーバ「Netfinity 1000」にダイヤルアップルータ、UPSなどがパッケージされる

 今回の協業における3社の役割は、IBMがハードウェアを、テンアートニがLinuxの導入とテクニカルサポート、およびルータやUPSなどの周辺機器に合わせたパッケージング、大塚商会が販売と導入/セットアップに関するサポート、保守サービスを提供する。同時に日本IBMは、4月に開設したLinuxサポートセンターを通じて、テンアートニに対してNetfinityやLinuxの情報の提供などの支援を行なう。

Home Officeモデル

 e-Server Home Officeモデルは、インターネット関連のソフトはインストールして販売される。電源投入後は、テンアートニが開発した「簡単セットアップツール」を使用し、初心者にも分かりやすいセットアップを可能にしているという。

 e-Server Home Officeモデルは、ダイヤルアップ環境での使用を想定されている、サーバ本体のハードウェア構成が、Pentium II-400MHz、64MBメモリ、9.1GBHDD(Ultra Wide SCSI)、10/100BASE-TX対応NIC搭載。ダイヤルアップルータ「RTA50i」(ヤマハ製)とUPS「UPS FW-F10-0.5K」(三菱電機製)がセットになっている。

 ソフトウェア構成は、Red Hat Linux 5.2を採用し、メールサーバ(sendmail)、POP3サーバ、Webサーバ(Apache)、DNSサーバ(BIND)、FTPサーバ(wu-ftpd)、SMBサーバ(Samba)、AppleTalkサポート(Netatalk)をインストールしている。価格は35万8000円で8月20日発売予定。搬入セットアップやサーバの保守についてはオプションサービスとなっている。このサービスの内容、価格については未定。

Small Officeモデル

 また、e-Server Small Officeモデルでは、専用線環境での使用が想定されており、Pentium II-400MHz、128MBメモリ、9.1GBHDD×2(Ultra Wide SCSI、1台はバックアップ用)、10/100BASE-TX対応NIC×2を搭載。ダイヤルアップルータ「RTA50i」(ヤマハ製)とUPS「Smart-UPS700」(APC製)がセットされている。

 ソフトウェア構成では、Home Officeモデルで導入されているもののほか、IP Masquaradeのほか、外部からWebブラウザやiモード携帯電話で参照できるスケジュール管理ソフト「ルージュ for Internet」(テンアートニ製)が加わる。価格は69万5600円で、搬入/設置/初期費用(必須)として8万9000円、サーバ保守サービス(必須)2万5000円/月となっている。

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