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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第87回

毛布猫+α

2009年01月28日 16時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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2つの石のテーブルを猫が占領中。気持ちよさそうに寝てます(2009年1月撮影 ソニー「α900」)

もはやお馴染み? 2つの石のテーブルの上には毛布猫がお昼寝中(2009年1月撮影 ソニー「α900」)

ソニーから新型高級レンズを借りた!


 ソニーから「α900と新型レンズをお貸しするので、この連載で猫を撮ってみませんか?」という話が降ってきたのだ。α900といえば、フルサイズセンサーで2460万画素のαシリーズ最高峰モデルである。やってきたレンズはカールツァイスブランドの16-35mm F2.8である。もう1本、70-400mmの超望遠レンズである。どっちも2009年1月29日発売というバリバリの新製品レンズ。価格はどちらも25万円以上。

 すごいプレッシャーがかかる、というか、「ムチャ振り」に近いではないか。借りられるのは正味3日間。さっそくヒマを見つけて撮影に出かけるのである。

右がα900+16-35mmレンズ。左にそびえているのが70-400mmの超望遠ズームレンズ。αシリーズの最高峰だ

右がα900+16-35mmレンズ。左にそびえているのが70-400mmの超望遠ズームレンズ。αシリーズの最高峰だ

で、やっぱり撮るのは「毛布猫」


 まずはカールツァイスの「Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM」(28万3500円)で超広角ならではの猫写真を。

 

 雪が舞うような寒いどんよりした日。いつもの公園にはやはり、毛布にくるまってお昼寝中の猫がおりました(冒頭の写真)。

 彼の手前にはもはやお馴染み、もっこり盛り上がった可愛い毛布が(関連記事)。

 毛布の端っこをそーっと開けて中にレンズを入れて覗き込むと、案の定、兄弟猫が仲良くくっついてのんびりしてました。毛布の中ってすごく暗くて狭いので、一度広角レンズ+高感度でちゃんと撮ってみたかったのだ。

。暖かい場所から動きたくないのかぴくりともしません(2009年1月撮影 ソニー「α900」)

暖かい場所から動きたくないのかぴくりともしません(2009年1月撮影 ソニー「α900」)

 APS-Cサイズのデジタル一眼レフだと16mmは24mm相当の画角になるけど、α900はフルサイズなのでリアルに16mm。超広角である。しかもハイエンドレンズなのでズーム全域でF2.8と明るい。こんな困難なシーンにうってつけである。

 寒い冬の日に布団の中に潜り込むような、そんな感じは超広角ならでは。そっとめくってこっそり覗く淫靡な感じが出てる。さすがフルサイズセンサー。

 しかも、左手で毛布をめくりつつ右手だけで撮影したのだけど、ぶれてない。αの本体内手ブレ補正機構って優秀かも。

 冷えてきたので帰宅して、かふかに迫ってみた。

 かふかは「いつもよりでかいヤツが迫ってきた」ってんでじーーっと観察。

ピントが合ったとこのシャープさと前景や背景のほわっとしたボケ具合が実に気持ちいい。ホワイトバランスを太陽光に固定してややオレンジ色っぽい自然な感じにして撮影(2009年1月撮影 ソニー「α900」)

ピントが合ったとこのシャープさと前景や背景のほわっとしたボケ具合が実に気持ちいい。ホワイトバランスを太陽光に固定してややオレンジ色っぽい自然な感じにして撮影(2009年1月撮影 ソニー「α900」)

 突然でかいレンズで迫られてびっくりしたのか、このあと逃げちゃいました。

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