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山谷剛史の「中国IT小話」 第37回

激怒か、静観か? 中国の互換インク展示会

2008年11月21日 09時00分更新

文● 山谷剛史

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これが中国で人気の連続インク供給システムだ!


 連続インク供給システムとは、カートリッジに不足したインクを供給するタンク状の機械。インクジェットプリンターの蓋を開ける必要も、カートリッジを取り出して交換する必要もない。カートリッジより一回りも二回りも大きいタンクがあり、色ごとのタンクからチューブを通して、インクをカートリッジに流し込む。日本では見かけぬこの機械、中国のビジネスシーンでは特に普及している。

連続インク供給システムとはこんな感じの製品だ。カートリッジ交換なしに、自動的にインクが供給されていく

ゴツくない連続インク供給システムがズラリ

 これまでの連続インク供給システムは、工具箱のように四角く、味もそっけもないデザインであった。今回の展示会では、デザインに凝ったモノや、シリコンオーディオプレーヤーと一体化し音楽を流すモノまで様々な変わり種に出くわした。

蓋を開けないでインクを供給することを可能にした長いカートリッジ

丸い連続インク供給システム

比較的に凝った部類の連続インク供給システム



規模は拡大中


 その他の展示品については、レーザープリンター用、インクジェットプリンター用のICチップを展示するブースがいくつもあった。

インク封入システムなんてのもあった

真空インク注入器と書かれた機械

 この展示会、年々来場者は増えていて好調だ。早くも来年の開催が決まった。しかも開催地は上海のさらに大きな展示場となる。現時点では、中国を中心にした互換インク/互換トナーの勢いは留まることを知らない。

展示会の規模は年々拡大(展示会のオフィシャルウェブページより)


山谷剛史(やまやたけし)

著者近影

著者近影

フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。当サイト内で、ブログ「中国リアルIT事情」も絶賛更新中。最新著作は「新しい中国人~ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)


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