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現役レーシングドライバーのかずみっちが教える、カートの始め方

カートやろうぜ! レンタルカートのススメ

2008年10月02日 20時00分更新

文● 三上和美 写真/hongo、編集部

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ルールとマナーを守って楽しもう!

 レンタルカートは「誰でも手軽にモータースポーツが楽しめる」のが最大の魅力。

 しかし、どんなスポーツにも危険はつきもの。特にモータースポーツは、「マシン」を操るスピード競技なので、万が一の場合、その危険性は非常に高くなってしまいます。普通に街中を乗用車で運転することと同じように、扱い方によっては安全でもあるけど、怪我をするかもしれない。実際サーキットを走行すると、アドレナリンが発生してしまい「自分の中に隠れている違う自分」が現れ、冷静な操作を見失ってしまうドライバーが多いんです。そんな時に事故が多く発生しています。

 ドライバーは「危険な遊び」ということを常に認識し、ハンドルを握ることが大切。自分の技量を超えた無理なドライブはしないでね。

 単独でタイヤバリアに接触する場合は、マシンも丈夫だしドライバーも危ない目には遭わないけど、一番危険なのは他車との接触により他人を巻き添えにすること。

タイヤバリアに突っ込んだり、コースアウトしたり、接触した等、走行不能に陥った場合は焦らずに両手をあげてコースの係員にアピールしよう。慌ててカートを降りると、後続車が来ていた場合に大変危険だ

 乗用車と違い、カートはタイヤが剥き出しだから、後ろから来たカートが前のカートの後輪に乗り上げると、前のドライバーを直撃したり、後ろのドライバーがコース外へ飛ばされたりと重大事故に繋がる危険もあるんです。

 接触事故の他に多いのが、肋骨の疲労骨折。カートのシートはちょうどわき腹に当たるため、強烈な横Gや縁石に乗り上げた衝撃でわき腹を痛めてしまう可能性が高いんです。そのためには、

  1. 確実なシートポジションで走行を行うこと
  2. 脇をしっかり締めあごを引き、コーナリングの最中は腹筋に力を入れて、サイド側のシートにもたれかからないようにする
カート

首と頭を保護するために、このようなプロテクターを装着している人も。コーナリング中の強い横Gのせいで、意外と首に負担がかかるのだ

カート

女性ドライバーは、バスマットを加工したものでシートポジションを調整することが多い。これなら肋骨も保護できて一石二鳥

 ちょっとでも脇に違和感を覚えたら、すぐに走行をやめてサーキットのスタッフに相談してくださいね。

 最初から速い人なんていないのだから、焦らずゆっくり、ちょっとずつタイムを刻んでいけばいいと思います。

(次のページへ続く)

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