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ドリフトパッケージライトでラジドリに挑戦してみよう!

2008年08月15日 23時10分更新

文● KONG

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 みなさんは「ラジドリ」というものをご存知だろうか。これはラジコンカーで大ブームを巻き起こしている新しいジャンルの競技“ラジコンでドリフト”の略称なのだ。ドリフトと言えばWRCなどのラリーカーや、漫画の世界の話と思っている人も多いかもしれないが、実車でもドリフトをテーマにした競技“D1グランプリ”という大会が行なわれ、これがまた人気となっている。このドリフト競技がこれまでのレースと異なるのは、スピードやラップタイムを競わず、ドリフトの完成度を競う点。よく例えられるのが、スピードスケートとフィギュアスケート。前者はスピードを争い、後者は芸術点を競う。ドリフトはレース界におけるフィギュアスケートと考えると分かりやすい。

 そんなドリフト競技は当然、ホビーラジコン(以下ラジコン)にもやってきた。それまでユーザーが独自にタイヤやシャーシなどに細工を施し遊んでいた。しかしヨコモというメーカーがドリフト専用車“ドリフトパッケージ”(通称ドリパケ)を発売し、一気にブレイク!「ラジドリ」というジャンルを確立したのだ。もちろん他のRCメーカーもこの流れを追従し、現在ではいろんなドリフト専用車が発売されている。
 しかし本物のドリフトパッケージ、つまりホビーラジコンは少なくとも初期投資として3万円はかかるし、サイズも全長300mm近くあり、室内で遊ぶにはいささか大きい。ドリフト車はグリップ重視のツーリングカーなどと違いスピードレンジは低いが、かなりパワーがあるため一般家庭の室内で遊ぶのはほぼ無理。そんな中、もっと手軽に室内でラジドリができるラジコンを!という声が高まり企画されたのが、今回紹介する「ドリフトパッケージ・ライト」(通称ドリパケライト)なのである。

ドリフトパッケージ・ライト

スカイライン R34 GT-Rのドリパケライト

 この製品は名前の示す通り、ヨコモの本家ドリフトパッケージをお手本にしたトイラジコンだ。発売はヨコモではなくタカラトミーだが、製品の監修は谷田部サーキットの鈴木氏が行なっている。氏は某誌でドリフト塾の塾長を務めるほどの人物で、製品にはトイラジコンとは思えないほど、こだわりが詰まっている。

ドリフトパッケージライトの特徴

 ドリパケライトはトイラジコンではあるが、メカはかなり本格的。まず4000円以下のトイラジコンとしては初の4WD+フロントワンウェイを装備。加えてドリフトしやすいよう前後のギヤ比が異なっており、さらにリアはソリッドデフ(左右のタイヤが直結されていてドリフトしやすい)仕様。タイヤはテーパー加工が施され、微妙なドリフト加減の調整が可能となっているなど、これまでのトイラジコンには見られない工夫が山盛りなのだ。
 また1台でA・B・Cの3バンド切り替えが可能なので3台まで同時に走らせることが可能。学校や職場、親子やカップルでドリフトの腕を競い合ってみる、なんてこともできるわけだ。なお、バンドはスイッチで切り替える方式なのでホビーラジコンのようにクリスタルを用意する必要もない。バンドはAM27MHzだが、筆者が確認した限り、ホビー用のAM27MHz(新バンド)とは干渉しない周波数が使われているため、ホビーラジコンの影響を受けることもないようだ。
 ボディは現時点で4種類。180SX(RPS13)、カローラレビン(AE86)、RX-7(FD3S)、スカイラインGT-R(R34)と車好きなら誰もが知っている名車(ボディ)が用意されている。このほか順次ラインナップが増えてく予定で、年末にはLED電飾したものやスピードアップが図られたモデルなども投入されるほか、D1グランプリに出場している車を再現したボディなども9月に発売予定となっている。

ラインアップ

某有名漫画でお馴染みのハチロクことカローラレビン(AE86)やRX-7(FD3S)。現在は見かけることも少なくなった180SXなど4種類が用意されている

 なお実車のD1グランプリではFR駆動のものが多いが、ラジドリに限っていえば基本的に4WD。実写ならリアの滑り出しをお尻や背中で体感できるため、ごく初期段階でアクセルやステアリングコントロールが可能だが、ラジコンの場合は車の挙動を視認してから操作することになるため、FRやRRなど後輪駆動ではすぐにスピンしてしまう。そのためラジドリではアクセル全開でドリフトができる4WDが採用されている。この点が実車と大きく違う。車好きならAE86や180SX、FD3Sが4WD……というあたりに抵抗を感じる人もいるかもしれないが、あくまでもラジコンはラジコンと割り切って遊んでいただきたい。

シャーシ

ラジドリではアクセル全開でドリフトができる4WDが採用されている

 さて早速だがドリフトパッケージライトを買いに行くことにしたい。が、実際どこで売ってるのか? まずトイラジコンを置いている店なら大抵置いてる。大手のトイザラスや、家電量販店のヨドバシカメラやヤマダ電機などでも売ってるほか、ホビーラジコン専門店でも売ってることが多い。うちの近所ではまだ未確認だが、最近ではコンビニでも売ってるらしい。
 価格は定価で3650円。実売は3000円前後で、安いところで2950円くらい、高いところでも3200円くらいで購入可能だ。またあらかじめ必要なものとして、小型のプラスドライバ(#1か#0)、そして単四電池×5本。5本というのが中途半端だが、2本はプロポ用、3本が本体用となる。プロポの電池は減りにくいが、本体の電池はアルカリ電池でも30分も遊べば無くなってしまう。よって、できれば単四の充電池を用意して遊んだ方がコストパフォーマンスはよろしい。何せこれから走りこむのだ。5本全部ではなく本体用の3本だけでも充電池にした方が経済的だろう。(それにしても3本同時充電できる充電器があまり売られてないのが面倒なところ)

充電池

今回は充電池にインテレクトのNi-MH/750mAhを用意してみた。ちなみにインテレクトはRC用バッテリーでは著名なメーカーである

(次ページへ続く)

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