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こんなに進化したブレードサーバー

NECのブレードサーバーを中堅企業が支持する「理由」

2008年09月17日 04時00分更新

文● ネットワークマガジン編集部

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ブレードサーバーとエンクロージャーの種類

 NECは以前の世代のブレードサーバーも併売しているが、以下では最新の「第3世代」の製品に限って紹介していこう。

■ SIGMABLADE-H

SIGMABLADE-H

SIGMABLADE-H。最大で14台のブレードサーバーを搭載できる。2008年7月には従来比約20%の省電力化を実現するSIGMABLADE-H v2が登場した

 10Uの筐体に最大で16台のブレードサーバーを搭載できるエンクロージャー。縦方向に2倍の長さを持った大型のブレードサーバーも搭載できる。数十~数千台以上の幅広いサーバー統合用途に適した製品だ。

■ SIGMABLADE-M

 最大8台までのブレードを搭載できるエンクロージャーで、サイズは6U。それほど多くのサーバーを必要としない中堅企業や大企業の部門をターゲットとした製品だ。

 SIGMABLADE-Hから単にサーバーの搭載台数を減らしたのではなく、OSインストール用のDVD-ROMドライブや、システムの状態を監視するための液晶モニターなど、中堅企業の環境やニーズに合わせた機能が追加されている。100V電源にも対応しており、特別な電源設備を持たない中堅企業でも問題なく利用できる。また、あらかじめエンクロージャー単位で消費電力の上限を決めておき、上限を超えそうになったら、クロックを下げて消費電力を抑える「EMカード」という管理モジュールもある。

■ Express5800/120Bb-6

120Bb-6

Express5800/120Bb-6

 クアッドコアまたはデュアルコアのインテルXeonプロセッサを2個まで搭載可能なブレードサーバーで、もっとも標準的な製品だ。2.5インチのSASHDDを2台まで搭載でき、RAID 0/1にも対応している。

■ Express5800/120Bb-m6

 標準的なサーバーの2倍の厚みを持ち、合計6台のHDDを搭載するブレードサーバー。拡張性に優れるが、エンクロージャーに搭載できる台数は標準モデルの120Bb-6と比べて半分になる。RAID 0/1/5に対応している。

■ Express5800/120Bb-d6

 筐体内にHDDを持たないことを除くと、120Bb-6とほぼ同様の構成をしたブレードサーバー。ディスク格納する場所にもメモリースロットがあり、最大メモリー120Bb-6の3倍の48GBにもなる。外付けストレージ(SAN)ブート専用で、外付けストレージユニットと合わせて利用するのが一般的だ。

■ Express5800/140Ba-10

140Ba-10

Express5800/140Ba-10

 クアッドコアまたはデュアルコアのXeon 7000シリーズを最大で4個搭載できるブレードサーバー。高さが120Bb-6などと比べて2倍の大型筐体なので、SIGMABLADE-Mでは利用できない。メモリーは最大64GB。2.5インチSAS HDDを最大で4台搭載可能で、RAID 0/1/5にも対応している。

(次ページ「割引キャンペーンよりもパートナーと共同で広めていく」に続く)

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