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こんなに進化したブレードサーバー

NECのブレードサーバーを中堅企業が支持する「理由」

2008年09月17日 04時00分更新

文● ネットワークマガジン編集部

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中堅中小向けのSIGMABLADE-M

SIGMABLADE-M前面

SIGMABLADE-M前面。最大8台のブレードサーバーを格納できる

SIGMABLADE-M背面

SIGMABLADE-M背面。上から順に、ファン、ネットワークスイッチ、電源を収納する

 SIGMABLADE-Mは、中堅企業向けの製品の特徴である100V電源への対応エンクロージャー内蔵のDVD-ROMドライブなどを他社に先駆けて実現した。こうしたNECの先進性を支えているのが、全国に展開している強力な販売パートナー網だ。販売パートナー経由で集められた要望に応えてさまざまな機能を作り込むからこそ、高いシェアを獲得できる。

 たとえば、従来タワー型やラック型のサーバーを使っていたユーザーは、OSは内蔵のDVD-ROMドライブでインストールすると考えがちだ。「専用のツールでリモートインストールするのがブレードサーバーの流儀」と聞くと、導入を躊躇することもある。そこでSIGMABLADE-MではDVD-ROMドライブを筐体に内蔵することにした。

 ただし、筐体にDVD-ROMドライブを単に内蔵すれば済むわけではない。ブレードサーバーの筐体には多数のブレードを格納するから、どのブレードがDVD-ROMドライブを使うのか割り当てる必要があるのだ。そこでSIGMABLADE-Mでは、接続するブレードのボタンを押して指定するシンプルな方法を採用した。複数のブレードサーバーにOSをインストールする際はいちいち切り替える必要があるが、ユーザーには明示的に指定する方がわかりやすい

 100V電源への対応も同様だ。中堅企業の入居するビルで200Vの電源を確保するのは難しい。とはいえ、クアッドコアで大量の電力を消費する場合、「200V電源を使う方が効率は高い。100Vは電流量が増えて発熱量も多くなる」(本永氏)。そこでSIGMABLADE-Mは、デュアルコアXeon のブレードに限り、100V電源に対応することにした。電力消費まで考慮すると、クアッドコアのサーバーは200Vの電源で使うべき、というのがNECの考えのようだ。

(次ページ「利便性向上のポイントはSigmaSystemCenter」に続く)

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