ツイッター上のつぶやきにつけられた星印(フェイバリット)を収集するサイト、「ふぁぼったー」を数日眺めていると、毎回多数の「ふぁぼ」を集める常連ユーザーが見えてくる。その中で、とりわけ異彩を放つのがダ・ヴィンチ・恐山氏だ。
ツイッターを始めて1年弱で8万6000個を超える「星」を獲得しており、ときに1つのつぶやきで100人を超すユーザーを集めることもある。短期間で圧倒的な人気を得た背景には何があったのだろうか。
顔の見えるインターネット 第82回は、その恐山氏に「素性を明かさない」という条件で話を伺った。理由は「私が何者かであるというのは関係なしにツイートを読んでほしいんです。ネットは外見や社会的な立場から言葉が切り離されて、平等に評価されるのがいいんですよね」という。
それでも、氏の言葉からツイッターやネット全般にかかわる普遍的なスタンスが見えてきた。また、「ツイッターの面白さがいまいち分からない」という人へのヒントも隠されているように感じた。

この連載の記事
- 最終回 アンサイクロペディア“中の人”が語る、ユーモアの難しさ
- 第99回 マスコミが報じない“カルト”を記事に 「やや日刊カルト新聞」
- 第98回 「もし森ガールが森へ入ったら」アサイさんの超地道な努力
- 第97回 死刑は必要? 冷静に考えるためのWeb資料室「刑部」
- 第96回 NTT研究者が“錯覚”サイトにかける純粋な感情
- 第95回 ネットの「熱さ」、現代アートに――藤城嘘とカオス*ラウンジ
- 第94回 諸君!革命的美人ブロガー安全ちゃんに刮目せよ!
- 第93回 探検コムの「広く浅く」が深すぎる!
- 第92回 金髪ギャル語でニュートリノ、Shoさまが熱い!
- 第91回 「計画断水」知ってる? ネットで日本の昭和を振り返る
- 第90回 電子書籍を紙で売る! 「コトリコ」挑戦への道
- この連載の一覧へ