ユニークなキャリア 工事現場、コンパクトフラッシュ仕掛け人!
奇抜なアイデアと海外を視野に入れたビジネス展開で、ソリッドアライアンスを成長させている河原さん。実はコンパクトフラッシュの仕掛け人の1人だったようだ。
「ハワイの大学を卒業して日本に帰ってきたら仕事がなくて、2年くらいは工事現場の監督をやっていました。その後、セイコーエプソンに拾われて半導体の海外営業をしていました。その経験を買われ、外資のサンディスクに声を掛けてもらったのです」
サンディスクでは「コンパクトフラッシュ」の商品化の立ち上げに関わり、1994年から約5年の間に140億円を売り上げるビジネスにまで成長させたという。
「当時、コンパクトフラッシュというものはありませんでした。世の中にないものを普及させていくには、ストーリーを作ることが大切になります。『デジタルカメラ版のフイルムです』ということで止まってしまってはダメで、次の展開を提案する必要がありました。そこで、パソコンでも使えるようにするためにパソコンメーカーにスロットを付けてもらうよう交渉。次に手軽にプリントアウトできるようにするために、キオスク端末のメーカーに企画提案しました。そのあとはPDAに採用してもらい、どんどんユーザ層を広げていったのです。最終段階としてケータイへの搭載が達成されたので、自分を次の段階に進めようソリッドアライアンスを起業したのです」
最後に、今後の展開について聞いてみた。最近は、ツバメノートの販売を開始するなど、パソコン周辺機器以外にも業務を広げているようだ。
「ノートを発売したのは、『パソコン周辺機器メーカー』というジャンルでひとくくりにされたくない、という意図があります。私たちはあくまで『商品をもって笑いを提供していける』存在でありたいと思っています。そのためにも『パソコン周辺』ということにとらわれずに、笑いのある商品を作っていきたいです。また、現在開発しているものの中には、『使えない!』と叫びたくなるような、思い切った“使えないUSBメモリー”があります。秋くらいの販売になると思います。楽しみにしていてください」
- ■取材協力
(株)ソリッドアライアンス
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