週末見るコンテンツはコレ★ 第31回
【週末見るコンテンツはコレ★】
ラモーンズ万歳! ロック界の豪華メンバーたちが一夜限りのライブ――「TOO TOUGHT TO DIE」などロックな3作品
2008年03月14日 22時30分更新
70年代ロックミュージックに乗せて送る
切ない初恋の物語
「あの頃ペニー・レインと」
あの頃ペニー・レインと デラックス・ダブル・フィーチャーズ (2枚組)
DVD
価格:4179円
発売日:2003年12月19日(発売中)
発売・販売:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
http://www.sonypictures.jp/
ラモーンズは最高にクールなロックンロールをかき鳴らし、パンクムーブメントの礎を築き、伝達し、そして伝説となった。多感な時期に音楽に感化されてしまった少年少女はどうなるか? 楽器を手にするか、音楽オタクになっていくか、時間の経過と共に情熱を失ってしまうか。この3パターンに分けられるだろう。
「あの頃ペニー・レインと」の主人公ウィリアムはオタク系の15歳の少年。弁護士を目指す優等生だったが、姉の影響でロックに開眼。そして、ペンの力でロックの世界へ入門する。地元紙などでの文章が認められ、あの「ローリング・ストーン」誌の最年少ライターに抜擢されたのだ。仕事の内容はブレイク寸前のロックバンドの同行取材。そんな中で、彼は美しい少女ペニー・レインと出会う。しかし彼女はバンドのグルーピーだった……。
15歳でセックス&ドラッグ&ロックンロールの世界を体験。音楽好きの誰もが夢見る、まさに夢物語だが、このストーリーはキャメロン・クロウ監督が体験した事実を元にしている。10代の頃から「ローリング・ストーン」誌のライターとして活躍し、22歳のときに書いた小説「初体験/リッジモント・ハイ」映画化の際に脚本家として映画デビュー。本作で2000年度のアカデミー脚本賞を受賞している。
ストーリー、音楽、キャスティング、すべてのピースがピッタリとハマった完璧な作品。何から何まで素晴らしく、全ての魅力を限られた文字数で表現するのは難しいのだが、ペニー・レイン役のケイト・ハドソンの好演を推したい。少女でもなく大人の女性でもなく、グルーピーなのに聖女のようなイメージを抱いてしまう、属性がはっきりしないミステリアスな役柄を見事に演じている。
性別、年代を問わず切なく、優しい気持ちになれる青春映画の傑作。マジで必見です!
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