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週末見るコンテンツはコレ★ 第31回

【週末見るコンテンツはコレ★】

ラモーンズ万歳! ロック界の豪華メンバーたちが一夜限りのライブ――「TOO TOUGHT TO DIE」などロックな3作品

2008年03月14日 22時30分更新

文● 大石太郎

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今回のテーマはズバリ「ロック」! ラモーンズ30周年のイベントを追ったドキュメンタリー「TOO TOUGHT TO DIE」と、ロックと切ない初恋を描いた「あの頃ペニー・レインと」、そして恋愛下手な音楽オタク男の奮闘を描く「ハイ・フィデリティ」の3タイトルを紹介する。

豪華メンバー出演!
ラモーンズ魂を後世に伝えるトリビュートライブ
「TOO TOUGH TO DIE」

「TOO TOUGH TO DIE」のパッケージ

「TOO TOUGH TO DIE」のパッケージ。(c)2006 Plain Jane Productions, LLC.

TOO TOUGH TO DIE
DVD
発売日:2008年3月12日(発売中)
価格:4179円


発売:キングレコード
http://www.kingrecords.co.jp/

 ジョーイもジョニーもディーディーもいない。オリジナルメンバーが3人もいなくなってしまった今、再結成はありえない。伝説のパンクバンド「ラモーンズ」をリアルに感じるチャンスはもうないのか?

 いや、ある。彼らの魂はこのDVDの中にしっかりと息づいている。本作はバンド結成30周年と共に、闘病中のジョニー・ラモーンを激励するために開催されたイベントの記録映画だ。

若き日のジョニー・ラモーン

若き日のジョニー・ラモーン

 「レッチリ」(RED HOT CHILI PEPPERS)に「RANCID」のティム、「Pearl Jam」のエディ、そして「X」(ジャパンではありません、念のため)などなど、名立たるロックバンドのメンツが大好きなラモーンズのために集結し、気合いの入りまくった演奏を繰り広げる

 音楽モノのDVDはアーティストのファンだけのものと思いがち。「ロックに興味もないし、ましてやパンクなんか……」と切り捨てるのは簡単だ。しかし本作はファンだけのものにしておくのは勿体ない。音楽の持つ力を「ラモーンズ」という最高にクールなフィルターを通して感じることができる秀逸なドキュメンタリーでもあるのだ。

ニコラス・ケイジの演説

ニコラス・ケイジが演説する場面も

 ラモーンズを聞いて育ったアーティストたちが語る、彼らへの愛情。そして、その気持ちが本物だと確信できる熱い演奏。それを熱狂的に受け止める若いファンたちの楽しそうな顔。3コードのシンプルなロックンロールを高速にかき鳴らし続けたヒーローは、商業的な成功を収めることなく伝説となってしまった。しかしラモーンズの魂は世代を超え、確実に生き続けている

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