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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第14回

通話ができるCyber-shot「SO905iCS」

2008年02月08日 15時48分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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SO905iCS

【今週の1枚】Cyber-shotケータイとして日本で初めて発売される「SO905iCS」。510万画素のCCDと光学3倍ズームレンズを搭載し、顔面認証AF、スマイルシャッターなど、コンパクトデジカメにも匹敵する撮影機能を備える

 初登場から8年目を迎える今年、ケータイのカメラ機能は、これまでの「ケータイにカメラが付いた」という関係性から脱却する様相を呈してきている。

 最近では、軒並み500万画素のカメラをウリにしたケータイがリリースされるようになった。その中でも気になる存在が、ソニー・エリクソン製の「Cyber-shotケータイ」である。

 ドコモからは「SO905iCS」として、auからは「W61S」としてリリースを控えている。これまでもカシオのEXILIMケータイ「W53CA」など、デジカメブランドを冠したケータイはリリースされてきたが、Cyber-shotケータイはどうなのだろうか。

 今回はドコモのSO905iCSをピックアップ。Cyber-shotケータイの開発に携わったNTTドコモのプロダクト&サービス本部プロダクト部第三商品企画担当課長の永田隆二さん、同第三商品企画担当の須藤裕章さんへのインタビューも交えて、ケータイとカメラのあり方について考えてみたい。

SO905iCS

2月発売予定のドコモの「SO905iCS」

W61S

近日発売予定のauの「W61S」



老若男女まで広まった「写メ」


J-SH04

「J-SH04」。シャープがケータイ業界で一目置かれる存在になるきっかけともなった端末だ

 さて、もはや改めて考える機会もなくなってしまったかもしれないが、ケータイにはカメラが付いていて、これがスタンダードになった。今や、カメラなしの端末を探す方が難しいくらいだ。

 カメラ付きケータイは、2000年11月に当時のJ-PHONEがリリースしたシャープ製「J-SH04」が、日本における初めての端末だった(関連記事)。京セラのビジュアルホンもカメラを備えていたPHSではあったが、現在、よく見かける背面カメラを備えたケータイといえばこの機種だ。

 「写メール」「写メして」といった言葉は、「電話して」と同じように使われるようになったし、ケータイのカメラを使えない人も減ってきた。

 僕の祖父母世代のユーザーも、とりあえず写真を撮って、孫にメールを送る術を会得している。老若男女、同じ端末というか、メディアというか、ツールというか、そう言ったモノ=ケータイを持っているという不思議な世の中である。

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