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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」第10回

PC的インターフェイスの鬼「N905i」

2007年12月21日 13時50分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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N905i
【今週の1枚】「ニューロポインター」と「PCライクキー」という、パソコン譲りのインターフェースを備えた「N905i」。角が落としてある握りやすさも魅力だ

 年内最後のご紹介は、ドコモの「N905i」だ。

 僕はNEC製の端末について、2つのブレイクスルーを感じている。ひとつは折りたたみ型の追求。もうひとつは、ケータイとして画期的な入力インターフェースの搭載である。

N905i 「N905i」


折りたたみの音の楽しさ


N206S
1998年発売のケータイ「N206S」

 まず、折りたたみ型の追求については、「カチッ」という開閉音にこだわりを感じる。

 僕はムーバ時代に「N206S」を使って以来、「N501i」「N900i」「N901iS」と折りたたみ型端末を好んで使ってきた。

 ポケットに入れるときにストレート端末よりもすわりがいいし、何より電話が掛かってきたときに開いて、電話が終わったときに閉じる、という動作が好きだったのだ。

 折りたたみ型端末を選ぶときに、開閉動作の快適さを求めるのは僕だけではないようで、ケータイショップの店頭でも念入りに開閉を繰り返しながら端末を選ぶ人をよく見かける。

 その動作をさらに楽しくしてくれるのが、ヒンジが動作する際の音。おとなしく「かち」なのか、それともやや固めに「カチ、カチ」なのかによって好みが違うし、音が軽いのか、しっとりとした音なのか、あるいは持っている指に伝わる程度の振動なのか、といったバリエーションでもこだわりが分かれる。

 NECの端末はこれまで、割と大きめの心地よい音が鳴っていて、それを求めるリピーターもいたのではないだろうか。

ワンセグ対応機
N905iは、NEC端末初のワンセグ対応機となる。その機能を受け止めるため、メインディスプレイが反転する仕組みをヒンジに採り入れた。これまでのNのアイデンティティーだった開閉の音や感触は、ややマイルドに抑えられている
ワンプッシュオープン
「P905i」。ヒンジの部分にある銀色のボタンが「ワンプッシュオープン」で、これを押すと端末が開く

 また、パナソニック・モバイルの「ワンプッ シュオープン」を採用したケータイも開閉音が独特で、ヒンジのボタンを押すと、豪快な「カチッ」という音が鳴って、端末が静かに、しかし勢いよくパカっと開く。端末を開き始める、閉じ終わるところに音を持ってきているチューニングだ。

 モノの形を動作させたり、変化させなければならない場合、その行為を楽しくしたり、クセにさせるような「演出」を付ける。

 そうした演出があるおかげで、「折りたたんだ端末を開く」というひとつの操作が、ユーザーにとって価値ある行為に昇華されるんだなと改めて感じさせてくれる。

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