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【インタビュー】アニメの新しい見方を知る!? 「アニメ検定」とは?

2007年10月29日 11時00分更新

文● 千葉英寿

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アニメ検定の出題傾向を
実行委員の鈴木氏にこっそり聞く!!


 モバイル級をクリアしたら、アニメ検定の面白さに気づいていただけると思う。「ロボットアニメにはちょっとうるさいぜ」とか、「最新のアニメならまかせてくれ」という人もきっと一筋縄ではいかなかったはず。自分の知らない分野で新しい発見がある。これがアニメ検定の醍醐味でもあるのだ。そして、その極みは1級(2008年以降実施予定)という遥か彼方に存在する。

 では、どんなことに注意をすれば、アニ検攻略がうまく行くのだろうか? 気になる出題傾向などについて、実行委員の鈴木茂美さんにこっそりアドバイスをお願いした。



―― 出題の傾向ですが、どの辺がでるのでしょう?

実行委員会の鈴木茂美委員

「アニメ検定は意外に厳しいんですけど、楽しいんですよ」と、実行委員会の鈴木茂美委員

鈴木茂美氏 ご存じのようにアニメ検定はアニメを学識として体系的に捉えた検定試験です。そのため[作品と物語]、[作家とスタジオ]、[産業と市場]、[技術と科学]、[商品と流通]、[原作とアレンジ]、[歴史と発達史]、[海外への進出]、[世界の動向]、[声優と音響]、[脚本と演出]、[音楽と主題歌]、[美術と設定]、[企業とレーベル]、[地域と地誌]と15におよぶ分野の中から出題され、非常に多岐に渡っています。日本のアニメを網羅的に捉えて出題しますので、一概にここから、とは言えないですね。

―― では、どんな勉強をすれば合格に近づくのでしょう?

鈴木氏 やはり作品を見ることからですね。教科書があるものではありませんので、ひとつでも多くの作品を見ることが大事だと思います。ただし、ただ漫然として作品を楽しんでいてはダメです。例えば、テロップを注意深く見たり、演出した監督の作品を系統立てて見てみたりするといいですね。実はこのことは、「アニメを見る時に、新しい視点で見る」ということで、検定の勉強というだけでなく、純粋にアニメ作品の新しい楽しみ方を発見するものでもあるんですよ。

―― [産業と市場]とか、[商品と流通]といった分野は、作品を見るだけでは勉強にならないと思うのですが

鈴木氏 そうですね。こうした部分はアニメ業界にいてさえも知り得ないこともありますからね。そのためにこの夏から、文京学院大学・文京学院短期大学 本郷キャンパスにおいて「トークセッション~アニメ検定受験講座~」を定期的に開催してきました。ちょうど[産業と市場]と[商品と流通]については、10月14日に行われた講座で、(株)A-1 Picturesの勝股英夫社長がパッケージを販売する際の工夫など、なかなか普段は知り得ない情報を語っていらっしゃいました。11月23日の試験日までには、まだ3回も講座があります。特に最後の11月17日にはプロデューサーの高橋信之さんによる「アニメ検定試験直前対策」が行なわれますので、これは必見ですよ。

「トークセッション~アニメ検定受験講座~」の今後の予定

第6回
「脚本と演出、美術と設定」
日時
11月3日(土・祝日) 13時30分~15時
出演
アニメ評論家 氷川竜介氏

第7回
「海外への進出、世界の動向」
日時
11月11日(日) 13時30分~15時
出演
声優 桃井はるこさん

第8回
「アニメ検定試験直前対策」
日時
11月17日(土) 13時30分~15時
出演
プロデューサー 高橋信之氏

―― なかなか道は険しそうですね。

鈴木氏 しっかりとした資格試験のような厳しさも備えているのもアニメ検定の大事な点なんです。同時に大好きなアニメを、気軽にイベント気分で楽しめるところもアニメ検定ならではだと思います。ぜひ、力まずに肩の力を抜いて楽しんで受験していただければと思います。

―― 今回、もし、何級かゲットできたら、次のステップに進めるのはいつになりますか?

鈴木氏 まだ確定はしていませんが、アニメ検定は来年も実施する予定です。今回は1、2級の試験は実施しませので、3級をゲットした方は来年、2級を受けていただくことになります。今回は東京会場でのみの開催ですが、今後は大阪や札幌、福岡といった主要都市でも開催できるように計画しています。といっても、今回は日本全国から受験地・東京に足を運んで受験される方もたくさんいるんですよ。



 現在、続々と受験申し込みが届いており、申し込み期間を延長して、全国のアニメファンの要望に応えているということだが、受験者の中には人気声優の桃井はるこさんもいるそうだが、ほかにも声優やアニメ好きなタレントも受験する動きが見られるようで、試験当日は違った意味での楽しみもありそうだ。ぜひ、みなさんも力試し、運試し、秋の休日のお楽しみとしても、気軽に受験してみてはいかがだろう?

ascii.jp読者にだけの特別なお知らせ

 11月5日(月)の受験申し込み締め切りまでに、東京アニメセンター(秋葉原)のアニメ検定申込カウンターにおいて、受験申し込みをされた方、先着3名様に東京アニメセンターからアニメ検定受験に欠かせないグッズをプレゼントします。受験お申し込みの際に“アスキー見たよ!”とスタッフにお伝えください!


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