さあ! アニメ力を試そうぜ!
去年、11月23日に第1回が開催され、約1300人が受験した「全国総合アニメ文化知識検定試験」、通称アニメ検定。もちろん今年もやります! 日時は去年と同じ11月23日! 2回目となる今回は、2級が解禁されることが目玉だ。これは3級に合格しないと受験できない狭き門なのである。そして2級に合格した人には、次回1級を受験する資格を手にすることができるのだ。5級から3級までは好きなクラスを受験できるが、2級以降はただのアニメ好きというレベルでは合格することはかなり困難とのこと。
9月12日に2008年度版の問題集が発売され、現在受験者を募集しているアニメ検定。ASCII.jpでも去年、記事で取り上げた(関連記事)ので、ご存じの方も多いだろう。今年受験する人のために、アニメ検定を運営するアニメ検定実行委員会に、傾向と対策を聞いてきたので、受験勉強の参考にして欲しい。そもそも、アニメ検定が開催されるようになったキッカケとは? 検定に合格するとどんなメリットがあるの!?
アニメ検定実行委員会へインタビュー
──最初に、アニメ検定はどのようないきさつで誕生したのでしょうか?
アニメ検定実行委員会(以下、アニ検) 最近は一言でアニメ好きと言っても、かなり細分化されています。例えばロボットアニメは見るけど、ファンタジー系は見ないとか。もしくは、特定の作品は見るけど、他はまったく見ないとか。しかし、アニメには様々な魅力がありますので、幅広く知識を持っていただき、もっといろんな作品に触れて見識を深めてもらおうと、アニメ検定がスタートしました。5級が一番簡単な入門用で、4級3級とどんどん難しくなります。携帯電話で気軽にできる「モバイル級」というのもありますが、これはお試し版みたいな位置付けですね。
──去年と比べて変わったところはありますか?
アニ検 3級までは受験する際の条件はないのですが、2級と1級はそれぞれ下の級に合格した人でなければ受験することはできません。ただし、去年は3級までしか実施していませんので、今年は2級が解禁、来年に1級が解禁となります。
──いきなり1級が受けられるワケではないんですね。
アニ検 そうですね。恐らく受けたとしても合格できる人は一握りなんじゃないでしょうか。去年のデータだと、3級を受けた人は500人あまりいたのですが、合格率は約25%ほどだったので。
──難易度がかなり高いんですか?
アニ検 特定のアニメしか見ていないのであれば、3級以上はかなりの難問だと思いますね。2級は流通や販売の仕組み、世界的なアニメの動向といった知識も必要になってきます。そのぶん、自分の実力を試す絶好の機会だと思いますので、我こそはという人はぜひ受験してください。
──かなり歯ごたえがありますね! では、2級の出題傾向を聞かせてください。
アニ検 傾向としては、産業と市場、技術と科学、商品と流通、歴史と発達史、企業とレーベル、地域と地誌といったカテゴリーからの出題が多いと予想されます。作品単体というより、アニメ業界全体を見渡すような問題が多いでしょう。
──アニメの知識があることが前提で、さらに業界の知識も必要になってくるんですね。そんなときに役立つのが、この公式問題集、と。
アニ検 その通りです! これは問題集として、受験の傾向と対策を練れるだけでなく、解答部分にある「解説」がとても勉強になるんです。様々な情報・知識を得ることができるので、読み物としても非常に面白い本になっています。遠方で受験ができないとか、受験するつもりがない方にもぜひ読んでいただきたいですね。恐らく「へぇ~!」「ほぉ~!」の連発だと思います! 友達と問題の出し合いをしたり、お酒の席でちょっとしたトリビアとして披露したりすることもできますよ(笑)
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