“Mini-ITX”や“Nano-ITX”よりさらに小さいVIA製マザーボードの新フォームファクタ“Pico-ITX”を採用する「EPIA PX10000G」の販売が今日からスタートした。
“Pico-ITX”は、17cm×17cmの“Mini-ITX”、12cm×12cmの“Nano-ITX”よりさらに小さい10cm×7.2cmとなる超小型マザーボードの新フォームファクタ。従来、正方形となっていたシリーズと異なるが、大きさは完全に“手のひらサイズ”と言って差支えはない。
主なスペックは、CPUにクロック周波数1GHzでNanoBGA2パッケージのC7-1GHzをオンボード。チップセットに“VX700”を採用するほか、裏面にはDDR2 SO-DIMMスロットを1本装備(DDR2-533、1GBまで)し、UltraDMA133/100/66とSerial ATAは各1搭載。また、I/O部に用意されるのは“VIA/VT6106S”による100/10Base-TXイーサネット1ポートとチップセット内蔵の機能によるVGA出力のみという構成だ。
サイズがサイズだけに、USB2.0やPS2、COM、LVDS DVI、サウンドなどは基板上のピンヘッダを利用する仕組みとなる同製品。ただ、以前に紹介したサンプル版と今回入荷した製品版では仕様が異なっている。パッケージにはUSB2.0とサウンドの各端子を搭載した小型のカードが同梱されており、これらを使用するには同カードをマザー側と接続しなければならない。
皮肉なことに“Pico-ITX”というサイズがあまりに小さいため、サイズはUSB2.0/サウンド端子搭載カードとほぼ同サイズになってしまううえ、さらに接続時は写真のような横長の状態となってしまう。これでは、小ささがウリの“Pico-ITX”も魅力半減となってしまうが、USB2.0/サウンドを使わないのであれば、その他はピンヘッダからケーブルを引き回して対応できるので、それほど大きな問題にはならないとも言える。なお販売ショップによると「確定情報ではないが、このカードは初回入荷モデルのみの仕様で、次回入荷からは全てケーブルとなると代理店からは聞いている」とのこと。価格はアークで3万7480円、高速電脳で3万7800円となるほか、T-ZONE.PC DIY SHOPで4万1800(完売)となっている。
マザー本体とほぼ同サイズとなるUSB2.0/サウンド端子搭載カード。小ささがウリの“Pico-ITX”の魅力も半減となってしまうのが、USB2.0/サウンドを使わないのであれば、その他はケーブル出しで対応できる
