ドイツ・ハノーバーで開催された“CeBIT 2007”でも公開されたVIA製マザーボードの新フォームファクタ“Pico-ITX”を採用する「EPIA PX10000G」のサンプル品が早くも秋葉原に登場した。
“Pico-ITX”は、17cm×17cmの“Mini-ITX”、12cm×12cmの“Nano-ITX”よりさらに小さい10cm×7.2cmとなる超小型マザーボードの新フォームファクタ。従来、正方形となっていたシリーズと異なるが、大きさは完全に“手のひらサイズ”といった印象。写真ではHGST製の2.5インチHDDやタバコの箱と比較しているが、その小ささが実感できることと思う。
このサイズだけにスペック的に妥協しているのかと思われるが、そうでもない。CPUにはクロック周波数1GHzでNanoBGA2パッケージのC7-1GHzをオンボード。チップセットには“VX700”を採用するほか、裏面にはDDR2 SO-DIMMスロットを1本装備する(DDR2-533、1GBまで)。UltraDMA133/100/66とSerial ATAは各1搭載。また、I/O部に用意されるのは“VIA/VT6106S”による100/10Base-TXイーサネット1ポートとチップセット内蔵の機能によるVGA出力のみと言う構成。USB2.0やPS2、COM、LVDS DVI、サウンドなどは基板上のピンヘッダを利用する仕組みとなる。
本日サンプル版が入荷されたT-ZONE.PC DIY SHOPでは、明日以降、店内で動作デモを行う予定とのこと。対応するケースがないなど、使用するにあたってのハードルは決して低くはないが、そのサイズを見るだけでもまさに“一見の価値あり”といったところだ。発売は4月から5月上旬を予定しておりT-ZONE.PC DIY SHOPのほか、アークや高速電脳でも入荷予定を予定しており予約も受け付け中。価格は約3万6000円前後となりそうだ。
