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週替わりギークス 第225回

1時間2500円で「友達」をレンタルして分かったこと

2021年11月13日 17時00分更新

文● 高桑蘭佳(らんらん) 編集● ASCII

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 友達が少ないことが最近の悩みである、メンヘラテクノロジーの高桑蘭佳です。

 前回の記事『「みんな思っていたより友達が多くない」20代〜60代の男女100名の調査でわかったこと』で友達の必要性について考えたり、アンケート調査をしてみたりして、実際に友達を作るために何かアクションを起こすことを心に決めました。

 前回の原稿をASCII編集部に送ってから、まずは友達募集系のアプリをいくつかダウンロードしました。マッチングアプリに近い形式のものや掲示板形式のものなどいろいろありましたが、それらを並行して使いながら、何人かとメッセージのやり取りをしてみました。

 そのうちメッセージのやり取りが続いた人が2人いました。徐々に相手のことを知ることはできたのですが、それ以上踏み込めず、フェードアウトしてしまいました。恋人探しの場合よりも友達作りの場合は関係構築の手順が明確ではないこともあり、どんなふうにコミュニケーションを取っていくべきかがわからず難しかったです。

 その後、何か良い方法はないか考えてみたのですが、なかなか思いつかず……。

 諦めモードの中、見つけたのが友達レンタルサービスです。お金を支払っている以上、本当の友達とは言えないかもしれませんが、友達作りの練習としてはありなのでは……? 以前から利用してみたいと思っていたこともあり、今回、友達作りの練習も兼ねて、友達レンタルを利用してみることにしました。

レンタルの予約をする

 友達がレンタルできるサービスサイトはいくつもありましたが、今回はその中でも手軽に予約できそうなサイトを選びました。そのサイトでは、事前にレンタルを希望する相手と連絡を取れたので、さっそく気になった30歳の女性、まなさん(仮名)にメッセージを送ってみました。

 「1時間ほどカフェでおしゃべりがしたい」という旨を伝えると、すぐに「大丈夫ですよ」という返信がきて、日程を調整する流れとなりました。以前から行ってみたかったカフェがあったので、場所はそこでお願いすることになりました。

 前日には、(リマインドの意味も込めてなのは承知ですが……)「明日はお会いできるの楽しみです!」というメッセージが届き、わくわく感が増しました。

レンタル当日

 当日、待ち合わせのカフェに到着すると、お店の前にまなさんらしき人がいました。すらっと背が高くて、ロングヘアが印象的な方でした。少し緊張しながら、声をかけると「そうです!今日はよろしくお願いします」とにこやかに答えてくれました。

 店内に入り、席についたのですが、人見知りが激しい私は「何か話さなくては!どうしよう!」と思いながらも、何を話せばいいかわからず、ひたすらまわりキョロキョロしてしまいました。もし、「なんで友達をレンタルしようと思ったの?」などと質問されたらどうしよう……。なんて答えよう……。一人であれこれ妄想してしまったりもしました。

 そんな感じで、とにかく緊張しまくっている私とは対照的に、まなさんは慣れているのかとても落ち着いていて、「メニューは決まりました?」と声をかけてくれたり、「髪色すごくかわいいですね〜!」「リュック素敵だね!」とさらっと褒めてくれたりしました。

 お金を払っているからそうやって褒めてくれるんだろうな……という考えが頭の片隅にありながらも、髪色にもリュックにも私としてはこだわりがあり、気に入っていたので、褒めてもらえて素直にうれしかったです。

 紅茶とスイーツを注文し、いよいよ本格的なおしゃべりが始まりました。「おしゃべりをしたい!」とお願いしたのは私ですが、実はそもそも同性とのおしゃべりが非常に苦手です。女性同士の会話すべてがそうではありませんが、異性が混ざっている場以上に空気を読むことや同調することが求められることが多いと個人的には感じています。

 そのような空気感になじめないことに気づき、苦手意識を初めて感じのは小学1年生の頃だったとはっきり覚えています。それ以来、仲良くなれそうな知人ができてお茶をしたりする機会があっても、そのプレッシャーに耐えられず、おしゃべりを楽しめないことが多いです。

 苦手意識のあまり過去回想までしてしまいましたが、そんな不安は杞憂(きゆう)でした。

 話した内容は本当にたわいのないことで、近場のエリアのオススメのお店やお互いに妹がいたので姉妹間の話、恋愛の話などをしました。序盤はまなさんが自分の好きなことなどを話してくれて、ほどよく自己開示してくれたおかげで、私も安心して話せた気がします。

 コミュ力の低い私でも答えやすいような質問をたくさんしてくれたのですが、その際に気を使われている感がなく、(実際にまなさんがどう思っていたかはわかりませんが……)私の話に興味をもって聞いてくれている感じがしました。

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