このページの本文へ

スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典第126回

実は日本ブランド・パイオニアのスマホが中国で脚光を浴びていた

2019年03月20日 15時00分更新

文● 山根康宏

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 AVや自動車関連製品を手掛けていたパイオニアも時代の流れに勝てず香港ファンドの傘下にはいりました。そのパイオニアのブランドを付けたスマートフォンが中国で数年間販売されていたことはあまり知られていません。果たしてどんな製品だったのでしょうか?

中国大手ECが日本ブランドに注目

 中国のスマートフォン市場の拡大はオンライン購入者層を増やし、京東(JD.com)などECサイトの売り上げや集客を年々増やしていきました。家電量販店である蘇寧電器も実店舗販売からオンライン販売へ事業形態を拡大しようと2010年からECへ本格的な参入を行います。なおその前年には日本でラオックスを買収し、その後中国からの観光客向けの免税店へと事業展開したことは有名です。

 ECサイトも同じ商品を扱うようでは他社との競争には勝てません。後から参入した蘇寧電器としては自社だけの目玉商品が欲しいところです。そこで考えたのが日本ブランド製品の販売です。2010年にパイオニア中国と合弁で「湖南蘇寧先鋒電子」を設立し、2012年からパイオニアブランドのスマートフォンを中国国内向けに独占販売を開始しました。なおほかにはパイオニアブランドのデジタルカメラなども販売していたのです。

 2012年12月に発売された「P80w」は4.5型960x540ドットディスプレーに800万画素カメラを備えたミッドレンジモデル。CPUはMT6577。本体は上下にカーブを取り入れたデザインで価格は1599元でした。蘇寧電器の店頭でも大々的に展示が行われ、日本ブランドの目新しさもあり来客の注目を十分集めたようです。

パイオニアブランドのスマートフォン、P80w

この連載の記事

ASCII倶楽部の新着記事

会員専用動画の紹介も!