規制とイノベーションのバランスに変化:
Zaif仮想通貨流出 金融庁新戦略にも影響か
2018年10月01日 09時00分更新
FinTechイベント「フィンサム2018&レグサム」 筆者撮影
仮想通貨をめぐって常に議論されてきたのは、規制とイノベーションのバランスだ。
できる限り自由に市場にまかせたほうが、社会を変えうるポジティブなイノベーションが起きやすいかもしれない。しかしあまりに無秩序では、利用者の被害などネガティブな副作用が起きかねない。
金融庁は基本的に、仮想通貨を含むFinTechには前向きな姿勢で、イノベーションを促したい立ち位置だ。ただ、監督当局の軸足が規制に傾くきっかけもはっきりしている。
取引所Zaifの流出事案のように、多くの利用者に被害が生じたときだ。
この連載の記事
- 第25回 仮想通貨ブロックチェーン10大ニュース2018
- 第24回 日本の仮想通貨取引所 規制強化で淘汰進む
- 第23回 ビットコイン急落 本当の理由は
- 第22回 仮想通貨「通貨」と呼ぶのやめる? 世界で議論に
- 第21回 もし出会い系にブロックチェーンが使われたら
- 第20回 仮想通貨ICO規制の行方は要注目
- 第19回 仮想通貨の自主規制 多難な船出
- 第18回 ブロックチェーン貿易業界で注目のワケ
- 第17回 仮想通貨盗難急増 日本が6割超 対策追いつかず
- 第16回 ビットフライヤー社長辞任で変わること 変わらないこと
- この連載の一覧へ