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アスキー的パソコン大解剖 第41回

「パソコンが熱い」を改善 CPUクーラーでPC熱対策を徹底テスト (1/4)

2018年09月01日 17時00分更新

文● 宮崎真一、編集部  編集●ジサトラショータ

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 2018年の夏は、最高気温が40℃を超える地域もあり、暑い日が続いている。さすがに炎天下にPCを置く人はいないと思うが、これだけ暑いとPCの冷却にもこだわりたいところ。とくに、CPUはPCの中でも大きな熱源で、その冷却を担うCPUクーラーは、重要なパーツの1つである。そこで本稿では、どのようなCPUクーラーを選択するとよいのか、また、その際にどのようなメリットが得られるのか、実際のテストを踏まえて紹介していこう。

CPUクーラー交換で
冷却性能と静音性の向上が期待できる

インテル製CPUに付属するおなじみのリファレンスクーラー。これを使用しても問題ないが、サードパーティー製CPUクーラーを活用することでさらなる冷却力向上が期待できる

 さて、読者の中には、CPUクーラーはCPUを購入した際に付属している、いわゆるリファレンスクーラーで十分と考える人もいるだろう。しかし、CPUクーラーをアップグレードすることで得られるメリットが2つある。1つは、CPUを含めた周りのデバイスに対する冷却効果の上昇。もう1つが、静音性の向上である。

水冷ラジエーター(左奥)と大型空冷クーラー(右奥)をリファレンスクーラーに並べてみた。これだけサイズが異なる。当然、冷却力も奥の2つのほうが上だ

 冷却性能の向上は、製品寿命が伸びる効果が期待できる。というのも、CPUを含めた半導体は、熱に弱いデバイスである。もちろん、CPUを含めた各製品は、メーカーが温度試験を行い、高温での連続動作に問題ないかをしっかりと検証が行われている。それでも、高温での動作が続くと、故障率は高くなってしまうのも事実だ。エアコンの掛かった室内でPCを使用しているとしても、節電のためエアコンの温度設定を高めにしているのであれば、PC内部の温度は上昇しがちだ。そうなると、やはりCPUクーラーは、リファレンスクーラーよりも冷却性能が高いものに交換したほうが得策だろう。

サイドフロータイプ(左)とトップフロータイプ(右)のCPUクーラー。ヒートシンクに風を吹き付けるのは同じだが、PC内のエアフローなどに影響がある

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