ASCII倶楽部

このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

アスキー的パソコン大解剖 第94回

内蔵グラフィック機能でもけっこうイケる!

Ryzen PRO 4000Gシリーズで自作するゲーミングPC (1/6)

2020年09月05日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 グラフィック機能を内蔵したAMDのプロセッサー「Ryzen PRO 4000G」シリーズは、自作市場向けに3つの製品が投入されており、すでに販売されている。

開発コード“Renoir”こと「Ryzen PRO 4000G」シリーズ。バルク品扱いのため、外箱とCPUクーラーはない

 内蔵グラフィックと聞くと貧弱な印象が先行しがちだが、既報の通り、Ryzen PRO 4000Gシリーズはいずれも軽いゲームが遊べる性能だ。ヘヴィな3Dグラフィックスのゲームよりは、Steamなどで多い軽いゲームや2Dベースのゲームが多いのであれば、ほどよい。そこで今回は予算別の構成を眺めつつ、同シリーズの可能性を見ていこう。

Ryzen PRO 4000Gシリーズの外観は、既存のRyzenシリーズとほとんど変わらない。製品名の型番にPROが付いている以外特別な部分はない

裏面のピン配置も共通だ。ただ中央のピンのない部分に走っているパターンは、現行のRyzenシリーズと明確に異なる(Ryzen 3000シリーズは縦一直線に走る)

 Ryzen PRO 4000GシリーズにはRyzen 7 PRO 4750G、Ryzen 5 PRO 4650G、Ryzen 3 PRO 4350Gの3種がある。もっとも人気となっているのは価格帯的にもほどよく、6コア12スレッドでもあるRyzen 5 PRO 4650Gだ。スペック表を見ても、ちょうどいい感じの立ち位置になっている。

Ryzen 3000XシリーズとRyzen PRO 4000Gシリーズのスペック
モデルナンバー Ryzen 7 3700X Ryzen 7 PRO 4750G Ryzen 5 3600X Ryzen 5 PRO 4650G Ryzen 3 3300X Ryzen 3 PRO 4350G
アーキテクチャー Zen2 Zen2 Zen2 Zen2 Zen2 Zen2
製造プロセス 7nm 7nm 7nm 7nm 7nm 7nm
コア/スレッド 8/16 8/16 6/12 4/8 4/8 4/8
ベースクロック 3.6GHz 3.6GHz 3.8GHz 3.8GHz 3.8GHz 3.8GHz
ブーストクロック 4.4GHz 4.4GHz 4.4GHz 4.3GHz 4.3GHz 4GHz
L2キャッシュ 4MB 4MB 3MB 3MB 2MB 2MB
L3キャッシュ 32MB 8MB 32MB 8MB 16MB 4MB
対応メモリー DDR4-3200 DDR4-3200 DDR4-3200 DDR4-3200 DDR4-3200 DDR4-3200
GPU Radeon Graphics 8 Radeon Graphics 7 Radeon Graphics 6
GPU動作クロック 2100MHz 1900MHz 1700MHz
GPU SP数 512基 448基 384基
TDP 65W 65W 95W 65W 65W 65W
実売価格(税込) 3万9600円前後 4万3978円 2万9700円前後 2万9678円 1万8800円前後 2万1978円

 Ryzen 5 PRO 4650GとRyzen 5 3600Xを比べてみると、ほとんど同じなのだが、動作周波数やL3キャッシュ量の違いのほか、Ryzen 5 PRO 4650GはPCI Express Gen3までの対応となっている。これはRyzen 3 PRO 4350GとRyzen 7 PRO 4750Gも同様だ。

 そのため、同時にビデオカードを用意するなら、内蔵グラフィック非搭載の第3世代Ryzen CPUにGOとなる。ただ前述の通りRyzen PRO 4000Gシリーズは、CPUだけの性能を見ても十分に高いため、将来的にビデオカードを増設する場合や、低予算ながら十分にゲームを遊べる環境を作りたい人に適している。

 ある程度のゲーミングに耐える=ビジネスシーンにも強いため、テレワーク専用機をなるべくローコストで用意したい人にも向く。ビデオカードを必要としないぶん、小型ケースを選びやすいのも有力な要素だ。

フルHDでの快適なプレイにはやや遠いが
1366×768ドットであればとても快適

 本稿では、3製品あるRyzen PRO 4000Gシリーズのちょうど真ん中にあたるRyzen 5 PRO 4650Gを軸に性能をチェックしていく。なおグラフィックドライバーはAdrenalin 2020 Edition 20.8.2 Optional、チップセットドライバーは2.07.14.327でテストしている。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 5 PRO 4650G」
(4コア/8スレッド、3.8~4.3GHz)
CPUクーラー サイズ「虎徹 Mark II」
マザーボード GIGABYTE「B550I AORUS PRO AX」
(B550、Mini-ITX)
メモリー GIGABYTE「GA-AR36C18S8K2HU416RD」
(DDR-3600、8GB×2)
SSD Crucial「CT1000P1SSD8」(NVMe、1TB)
電源ユニット Silver Stone「SST-ST45SF」(SFX、450W)
OS Windows 10 Home(64bit)

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週間ランキングTOP5

ASCII倶楽部会員によく見られてる記事はコレだ!

ASCII倶楽部の新着記事

会員専用動画の紹介も!