これから個人でライブ配信をするために新しいパソコンを買い直したり、カメラやマイクなどその他の機材を追加で買い揃えたりするならば、どのような機材を選んでいけばいいのか、ということをテーマにこの連載第97回より複数回にわたり紹介をしています。
この連載で取り扱う「個人のライブ配信」は下記のようなモデルケースを前提としています。
・いわゆる「雑談」ジャンルの個人のライブ配信
・配信場所は自宅の一室(外での配信はしない)
・ひとつのプラットフォームでライブ配信
・配信を始める時にオープニングムービー流したい
・カメラはパソコン内蔵ではなく、外付けにして少し高画質で自分を映したい
・スマートフォンに入れてある音楽をBGMとして流したい
・ちょっと良いマイクを使って、なるべく高音質にしたい
商品やサービスのプロモーションを目的に企業がライブ配信をするケースでも、「雑談」「ゲーム実況」ジャンルなどの個人のライブ配信でも、ライブ配信をするときは、おおまかにカメラなどの「映像機材」、マイクやオーディオインターフェース、オーディオミキサーなどの「音声機材」、配信用パソコンの「配信機材」、これら3つの機材ジャンルそれぞれから選んでいくことになります。
前回はライブ配信の軸となる配信用パソコンの「配信機材」について紹介し、ライブ配信が高画質で安定したものとするには、どのようなパソコンを選ぶのがいいのか、どれぐらいのコストが必要なのか、そして選ぶうえで気をつけるべきポイントに触れました。
今回は「映像機材」と「音声機材」について紹介をしていきます。
映像機材や音声機材は配信機材よりもコストを抑えた機材選びが可能
第97回でも触れたように、企業のライブ配信では配信機材や映像機材、音声機材それぞれが機能的な負荷の分散をすることで、結果的に配信の安定性を確保することが基本です。その一方で個人のライブ配信では一台の配信マシンで、配信の役割だけでなく、複数のカメラや再生された映像・画像素材を取り込み、それらを切り替える役目を担う機材「ビデオスイッチャー」の役割、場合によってはBGMをかけるなどの「オーディオミキサー」の機能を担うことも多いです。
そのため、同じように処理負荷がかかるゲームを快適に楽しむために販売しているBTOショップ製のいわゆるゲーミングパソコンを選ぶことによって、面倒なスペック比較に時間を費やすより、気軽にマシンを選ぶことができ、メーカー製の同スペックのパソコンよりは少しコストを抑えつつ、性能の高いライブ配信用のマシンを手にすることも可能となります。
限られた予算のなかでライブ配信用のマシン(=パソコン)はできるだけ性能の高いモデルを選ぶことをオススメしてきましたが、その一方で映像機材や音声機材はなるべく安価に済ませておきたいところ。
企業のライブ配信で用いられるものに比べ、個人のライブ配信で用いられる映像機材や音声機材は比較的安価に抑えていくことができるでしょう。
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