LINEやGoogleマップなど日常生活に便利なアプリがテレビでよく取り上げられるようになって、親から「ケータイからスマホに乗り換えたい」と相談された経験があるユーザーも多いのではないだろうか。
親の要望をいつまでも無視はできないので、正月など帰省のタイミングにでもパパッと手続きを済ませて渡したい――今回はガラケーからスマホへの乗り換えに必要な手続きや注意するポイント、渡す前に入れておきたいアプリなどをまとめた。親からのスマホ乗り換えコールを受け流すのが重荷になってきた方は参考にしてほしい。
親がスマホに乗り換えたいと言ってきたら
まず確認すべきポイントをチェック
まず最初に、ケータイからスマホに乗り換える際の手順を説明していこう。リタイアしたシニア世代なら、月額料金が抑えられる格安スマホへの乗り換えがオススメだ。とはいえ、サポートが手厚いキャリアとは異なる点も多い。格安スマホに移行する場合は、現在親が契約しているキャリアのプラン確認からスタートしよう。
1.現在のプランと料金を確認する
ケータイからスマホに乗り換えるとしても、できるだけ安く済ませたいもの。まずは、現在親が契約しているプランを終了した場合にどれだけコストが発生するかを確認しよう。
ドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアは、いわゆる「2年縛り」で契約していると契約の満了月の翌月と翌々月以外で解約する場合、最低で税込1万260円の違約金が発生する。例えば2015年の12月に契約した場合、無料で解約できるのは、2018年1月と2月の2ヵ月間だけだ。
大手キャリアから格安SIMに移行すれば、プランによっては月々数千円安くなるので違約金ぶんは数ヵ月で回収できる。ただし、残り数ヵ月で契約が満了するという場合は無料で解約できるタイミングを待ってもいいだろう。現在のプランがわからない場合はキャリアに問い合わせよう。
また、格安スマホに移行後も今までと同じ電話番号を使う場合は、手数料を支払って「MNP(モバイルナンバーポータビリティー)」を利用する必要がある。手数料はドコモが税込2160円、auとソフトバンクがそれぞれ税込3240円。今まで固定電話しか使っていないなど新しい電話番号になっても差し支えなければ、新規で契約してもいいだろう。このあたりは親の固定回線とケータイ使用状況をチェックして判断してもらおう。
2.Gmailアドレスを作成しておく
親がキャリアメールで日常的に知人と連絡をとっている場合は、Gmailの新規アドレスを作成しておこう。キャリアメールはキャリア契約を解約後に使えなくなるため、Gmailのアドレスを事前に連絡先に伝えておけば、その後知人と連絡が取れなくなるということはない。念のため、連絡先(電話帳)をパソコンにバックアップしておくことも忘れずに。
3.キャリアでMNP予約番号を発行する
乗り換え先の格安スマホで同じ電話番号を使うMNPを利用する場合は、現在契約しているキャリアで「MNP予約番号」を受け取ろう。番号の発行はキャリアのショップへ行って手続きするか、電話をして受け取ることもできる。なお、MNP予約番号の有効期限は発行日を含めて15日で、新たな契約先で使用した時点でキャリアは自動解約となる。有効期間を過ぎても再取得できるが、予約番号発行前に乗り換え先のサービスやプラン、端末を決めておくのがオススメだ。
- 【ドコモでMNP予約番号発行する場合】
- 1.ドコモ携帯から>電話番号151
- 2.ドコモ携帯以外から>電話番号0120-800-000
- 【auでMNP予約番号発行する場合】
- 電話番号0077-75470
- 【ソフトバンクでMNP予約番号発行する場合】
- 1.ソフトバンク携帯から>電話番号*5533
- 2.ソフトバンク携帯以外から>電話番号0800-100-5533
4.身分証や支払先情報を用意する
格安スマホを契約する際は、免許証やパスポート、健康保険証などの本人確認書類が必要だ。必要な書類はサービスによって異なるので、事前にチェックしておこう。また、支払先情報も確認しておこう。格安スマホは支払い方法がクレジットカードのみのものが多い。親がクレジットカードを持っていない場合は、これを機にカードを発行してもらうのがオススメだ。カードを登録しておけば月額料金の支払いだけでなく、おサイフケータイやスマホアプリの料金支払いも手軽になるからだ。
5.格安スマホに乗り換え手続きする
MNP予約番号を発行して身分証や支払い情報を用意したら、格安スマホを契約しよう。ほとんどの格安スマホはネット契約が基本だが、サービスによっては店舗で対面契約できるところもある。店舗情報は各社のウェブサイトで確認しておこう。
親に格安スマホに乗り換えてもらう場合は、当然ながらキャリアより月額料金を低く抑えられる格安SIM+端末のセット契約がオススメ。契約期間の縛りが発生するものの実質負担額の割引が受けられることが多く、端末込みでのサポートも期待できるからだ。
では、どの格安SIMと格安スマホをチョイスするのがいいのか、次ページからくわしくチェックしていこう。
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