写真はもうスマホのカメラだけで十分じゃないのか
最近のスマホのカメラの進化は著しい。苦手だった夜間撮影に強い機種も登場しつつあり、明るい屋内や日中の写真については「別にコンパクトデジタルカメラもいらないよね?」というご時世になっている。デジタル一眼についても、好みの問題もあるが、無くても困らないという人は多いだろう。そんなわけで、今回はコンデジも一眼レフも使わず、スマホのカメラだけで写真ライフを充実させるワザを紹介する。
2016~2017年前半のスマホカメラの傾向
本題に入る前に、まずはここ1年のスマホカメラ事情を振り返ってみよう。ミドルスペックとハイスペック端末の大半に光学手ぶれ補正や明るいレンズが搭載されようになり、高画質化も進んでいる。高画質化には4通りあって、Xperia XZのように2300万画素で画素数を重視する端末、逆にGalaxy S7 edgeやGalaxy S8/S8+のように画素数は1220万画素と少ないが、そのぶん画素ピッチを大きくすることで1画素あたりの受光量を増やして、最終的な画質を向上させている。
ふたつのカメラで高画質化を図っているのが、HUAWEI P9や発売されたばかりのHUAWEI P10だ。カラーセンサーとモノクロセンサーのふたつで同じものを撮影し、それを合成して味のあるディティールを得ているほか、ディティールや階調を性能のいいモノクロセンサーを大きく補うため、デジタルズームにも強い。
最後はiPhone 7 Plusやisai beat、TORQUE G03 KYV41が進む路線だ。焦点距離が異なるレンズをふたつ搭載して、任意に切り換えることで、ワイドな写真や寄った写真を撮れるというもの。単純に切り換えているだけだが、iPhone 7 Plusのみ、状況によってデジタルズームになる仕様を採用している。
以上、大まかにわけると4通りの傾向がある。Xperia XZs/XZ Premiumを見てみると、センサーサイズはそのままで、画素数を1920万に落としている。画素ピッチを重視しつつ動きだが、ソニーはイメージセンサーで圧倒的シェアを持つため、今後の端末の多くも、同様のセンサーを搭載する可能性がある。
ソフトウェアを見てみると、大きなトピックはポートレートモードになるだろう。iPhone 7 Plusでとくに注目を浴びる形になったが、ソフトウェアでボケ味を作っているため、やや使い所が難しい。そのほか一部の端末においては、マニュアル撮影機能の強化が目立ち、長時間露光に対応するスマホも存在している。
インカメラをチェックすると セルフィー需要もあり高画素化が進んでいるが、それよりはソフトウェアの進化が目立つ。顔検出された周辺の色を整えたり、レンズの歪みを補正したりといった機能を搭載する端末は多い。ASUSやファーウェイ、サムスン電子といった海外メーカーがとくに力を入れており、美肌機能やスリム機能などが豊富であり、盛りすぎると別人になる勢いだ。このあたりは海外スマホのほうが顕著で、国内メーカーの端末は大人しめの傾向にある。
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