2016年は個人の利用が主となるライブ配信メディアが数多く登場(サービスのリリース・一般ユーザーへの開放・日本向けにサービス展開)した一年でした。(関連記事)
サービスの競争激化の影響もあり、それぞれのライブ配信メディアでは多くの配信者にサービスを利用してもらうべく、一部のサービスではプロモーションの一環として、ツイキャスで人気があり影響力のあった個人配信者へ個別に働きかけをし、契約をした配信主としての契約を結び、報酬を払う形で自社のサービスを利用してもらい、その配信者についたファンを通じて、サービスそのものの認知度を上げていく、といった施策を行っているところが見受けられます。
この契約を結び報酬を払うという手法は「良いのか?」「良くないのではないか?」の議論もありますが、そこは一旦横へ置いておき、いずれにせよ「サービスを使ってライブ配信をしてもらうことによって賑わいを作り、新しい配信者と視聴者を獲得する」ために、後発のライブ配信メディアは躍起になっている(=それがサービス発展のために必要とされている)のが現状で、いわば「ユーザーの取り合い合戦」状態となっているのです。
特定の限られたユーザーだけでなく「誰もが参加できる」取り組み
こうした契約を結び報酬を払うという手法は「人気があり影響力のある特定の限られたユーザーに対してのみ」となるのが常です。
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