今、SIMフリースマホを買うなら
3万円台がオススメの理由
2016年はSIMフリースマホイヤーと言っても過言ではないほど、キャリアスマホ以外も盛り上がっていた。キャリアからリリースされたスマホと同じくらいのラインナップが様々なメーカーから発表され、エントリーモデルからハイエンドまで、ユーザーの選択肢が大幅に広がった年だった。
格安SIM(MVNO)のサービスも利用者が増え、キャリア以外のスマホを使いたいというユーザーの需要も増えている。しかし、さあSIMフリースマホを買おう! という段階になって、選択肢が増えたのはいいが、どれを選んだらいいのか迷ってしまっている人もいるだろう。
SIMフリースマホを選ぶ場合、重要となるのは自分がどう使うか、である。SNSとメールくらいだったらエントリーモデルでもいい。だが、ゲームをゴリゴリ遊びたい、動画サービスを長時間利用する予定なら、少なくともミドルレンジ、もしくはハイエンドクラスになる。
とはいえ、せっかく格安SIMで月額料金が抑えられているんだから、スマホの価格も抑えたいところ。そこで今回はSIMフリースマホ選びで迷っている人のために、価格とスペックのバランスがベストなミドルハイモデル6機種を実際に使ったレビューとともに紹介する。SNSやウェブ閲覧は快適だし、ゲームや動画もそこそこ不満なく動いてくれるうえ、カメラや独自機能など備えている優秀なスマホたちだ。
なお、価格に関しては目安だが、MVNOによってはSIMとのセット割引もあるので、そちらもチェックしておきたい。
目次
タフネス仕様でおサイフや防水、ワンセグと日本向けサービスもバッチリ対応
富士通「arrows M03」
価格:3万2000円~
国内メーカーの富士通からリリースされているSIMフリー版の「arrows」。arrowsらしいタフネスさが特徴で、防水(IPX5/8)や防塵(IP6X)だけでなく海水などにも対応するMIL規格14項目にも準拠。背面も従来製品と比べて2倍の耐久性となるハードコート処理が成されており、アウトドアやスポーツなどハードな環境でも安心して使えるのがポイント。イヤホンや充電用のUSB端子はキャップレスで防水ながら使い勝手も良い。特に防水・防塵対応はSIMフリースマホとしては珍しい。USB端子はmicroUSBを採用している。
本体は鉱石から削り出したような質感を目指したというデザインで、側面はアルマイト処理を施したアルミ素材を採用しており、手に持つとしっかりとした剛性感が感じられる。また、4隅が窪んだデザインをしており、動画を視聴するときなど横持ちのときに指をひっかけてホールドしやすい。
ワンセグやおサイフケータイにも対応しているところも、arrowsらしい。ワンセグは本体にアンテナを装備しているので、アンテナがわりにイヤホンを装着する必要がなく、本体のスピーカーを使ってすぐにテレビ番組が観られる。
カメラ機能は、メインカメラが約1310万画素で焦点距離22ミリで画角は90度と広角タイプ。インカメラも画素数こと約500万画素だが、画角は85度と同じく広角で景色や集合写真にピッタリだ。
通信機能としてはau系のバンドにも対応しているのが特徴で、ドコモ系だけでなくUQモバイルやmineoといったauのネットワーク(au VoLTE)を使ったMVNOでも利用できる。さらにWi-Fiとモバイル通信それぞれ高速で安定して接続できるほうに自動で切り替わる「マルチコネクション」機能を装備。移動中などで速度の遅いWi-Fiに繋がってイライラするといったトラブルを解消できる。
本体サイズは約72×7.8×144mmで、重量は約141g。ディスプレーは5型(720×1280ドット)となっており、本体カラーはブラックとホワイトとピンクのほかMVNO事業社のオリジナルカラーも用意されている。
arrows M03 | |
---|---|
メーカー | 富士通 |
ディスプレー | 5型液晶 |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約72×144×7.8mm |
重量 | 約141g |
CPU | Snapdragon 410 1.2GHz (クアッドコア) |
内蔵メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部メモリー | microSDXC (最大200GB) |
OS | Android 6.0 |
最大通信速度 | 下り最大150Mbps |
4G対応周波数 | 1/3/8/19/26 |
無線LAN | IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:約1310万画素/イン:約500万画素 |
バッテリー容量 | 2580mAh |
FeliCa | ○ |
NFC | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
生体認証 | × |
SIM形状 | nanoSIM |
オススメ格安SIMは「mineo」
限定カラーの「グリーン」が手に入るのはmineoのみ。mineoはau系のネットワークが使えることが特徴で、基本プランにはドコモ網を利用するDプランとau網を利用するAプランが用意されている。どちらにも通話SIMとデータSIMがあり、通話定額サービスも行なっている。
なお、mineoでarrows M03を購入する場合の一括価格は3万4344円、分割価格は1431×24ヵ月(ともに税込)。
データ通信プラン(D、A共通、税抜)
500MB | 1GB | 3GB | 5GB | 10GM |
---|---|---|---|---|
700円 | 800円 | 900円 | 1580円 | 2520円 |
※音声通話プランはDプランが+700円、Aプランが+610円となる
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