X79で築いたシステムドライブをそのまま新環境で使いたい
どうもどうも、SandyBridge-E(5年前)からLGA2011環境のトビラを開け、自宅のPCはハイエンドのカクッチです。その後、IvyBridge-EにCPUだけすげ替えられたのでそれで暮らしていましたが、今やLGA2011はv3時代。このままではXeon系に旅立ったイッペイといろいろ関係が危うくなる! ということでBroadwell-E環境を構築することにしました。
そもそものきっかけはGeForce GTX 1080を2枚持っているので、当然SLI動作で最高性能を引き出したい、ゆえに「SLI HBブリッジ」なるものが必要。イコール、X99の最新マザーボードにしかついてない! という状態でした。(購入時は)
狙いをつけたのはASRockのX99最新マザー『Fatal1ty X99 Professional Gaming i7』。なぜなら! このマザーボードにはSLI HBブリッジが付属してくるからなんですね~。そのあと現在ではSLI HBブリッジの単品売りが開始されているのは見ないことにします。1080のSLIユーザーで、2スロット空きでSLIできる方はそちらの単品を買いましょう(笑)。
いやいや、そういうことだけじゃないんですよ! というわけでまずはX99と2011v3を買う意味というところから本音をブチまけていきたいと思う次第です。(とうぜん自腹ですんでね)
ジサトラ完全版:今週の研究員
ジサトラ カクッチ
GeForce GTX 1080 SLI環境でPCゲームをするジサトラのボス。PC版シャドウバースとSteam版地球防衛軍4.1にドハマり中。もっと重いタイトルやればいいのに。
ゲームPCはプレイだけでなくクリエイティブの領域へ
LGA2011v3環境はハイエンドゲーマーがターゲットになっていることもあり、とにかく高価で豪華。Broadwell-Eに合わせてX99搭載ながらもマザー自体はかなりリニューされてます。USB3.1上等なところもあり。まずはゲーマーにとってBroadwell-E環境は何がいいのか簡潔に印象をまとめてみます。
ゲーマーにとって良いところ
・6コア12スレッド以上が使え、動画エンコードが速くなり、配信ソフトなどの多重起動に強い
・現在の重量級ゲームは8スレッドを使うまでは割ときている
・PCIe16レーン×2がCPU直結で使えグラボ2枚挿し性能が期待できる
ゲーマーにとって悩ましいトコロ
・動画配信や実況をしなければCPUがオーバースペック気味
・2枚挿しレーン数もx16x16とx16x8で価格ほどの差が体感しづらい
・あらゆるものが高い(それだけかかればグラボに回したくなる)
簡単に言うとこういうかたち。実はCPUが超強いプラットフォームなので「クリエイティブ」まで含めると圧倒的に強い環境なんですが、ゲームオンリーで言うと1枚挿しの人にとってはイマイチ手が伸びにくいのが正直なところ。CPUの動作クロックもメインストリームは4GHzが当たり前ですが、こちらは3.6GHzほど。3DMarkなどでも2011がそれほど強く見えない理由もこのあたりに。ゲームの使用コア数はDX12ネイティブタイトルが少ない今、ゲームによってまちまち。
例えば、『The Division』は8スレッド、『地球防衛軍4.1』Steam版は2スレッドのみ、とCPUスレッドの使い方はタイトルで大きく違います。となるとCPU動作クロックの高さが重要になり、PCIeのレーン数差は簡単にスポイルされてしまうのです。
つまり、ゲームに2011を使うユーザーはCPUのOCは当然すべきで、その上で勝負していきたいと。ワタクシは切にそう思う次第なのです。本当は10コアやりたいんですけどね~。実質、i7-6850K(6コア/12スレッド)で実売価格8万円なのでこれ以上はコストパフォーマンスが悪くなる一方だとは思います。4コアでいいなら、2011はそもそも選択肢から外れるべきでしょう。
SLI HBブリッジに惚れた! かつカッコよすぎるマザーボード
さて、さっそく組んで行きましょう。今回の換装は、CPU、マザー、メモリー、CPUクーラーだけを既存のX79から差し替えるというズボラ換装。SATAデバイスや電源はそのまんま。肝心なところはシステムドライブもそのまんまでいこうという無謀というか面倒くさがりというか、申し訳ない感じ。時間のある人はクリーンインストを推奨します(笑)。
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