1枚OCと2枚OCをためす
2GHz近くで回したい! GTX1080 SLIでオーバークロックを詰めてみる
2016年08月09日 12時00分更新
2GHz近くで回したい! GTX1080 SLIでオーバークロックを詰めてみる
さて、今回はGeForce GTX1080のファウンダーズエディションの空冷力でどこまでオーバークロックが可能なのかを探っていきたいと思います。 とはいえ、実は何も設定しなくても温度に余裕があればクロックアップを勝手にするのが昨今のGeForce。900番台でもおなじみのブースト機能で、GTX1080の定格クロック1607MHzのところ、1823MHzまでは使用中に勝手にオーバークロックされます。
DX12テスト「TimeSpy」で1枚OCと2枚OCをためす
まずはシングル状態で3DMarkのTimeSpyテストを使ってプチオーバークロックから開始してみました。GPUブーストは温度状態を見て電圧とコアクロックを上下させているわけで、GPU温度のリミットをツールのスライダーで調整できます。
標準で83℃になっているのでここはズドーンと92℃まであげてみます。実はこれだけで1823MHzに近い状態が「続く」ので性能はあがります。とはいえ、今後のテストすべてでそうなのですが、結局89℃以上にはどうしてもなりません。
リミット上は92℃に設定できるものの、実際は87〜88℃を上限に動作クロックは下がってしまうのです。設定が効いてないわけではないですがスッキリしませんね。
TimeSpyの標準スコアーは、マイPCのX79&IvyBridge-EのCore i7-4930K(6コア/3.4〜3.9GHz)で“6404”と出ました。CPUはこの際OCはしていません。そこに、ツールでコアクロックを手動で足していくわけですが、これは自動OCの上限を決める作業に近いです。1823MHzが標準の最大で、そこに+200MHzするというイメージで設定。そしてまたベンチ。
すると温度も上がり最大で回るわけではないですが、だいたい1974MHz前後で推移する状況に。スコアーは“6737”にアップ。5%くらい性能が上がりました。さらにビデオメモリーも5005MHz相当から5505MHzにし、クロックの上下を上目に寄せるためにパワーリミットを110%へ。そして“6835”。
色々そのあと探りましたが、コアが2050MHz以上に一瞬でも到達すると電圧が足らないのかフリーズし、メモリーが5600MHz以上になるとゴミが出てきますね。常時安定利用を考えるとこのちょっと下がいいですかね。
ちなみにビデオメモリーの動作クロックのほうもあげてみましたが、メモリーのクロックを上げると温度が上昇し、結果コアクロックのブーストを緩くしてしまっている印象がありました。350〜400MHzくらいでいいんじゃないでしょうか。Webでは700MHzはあげられる!とかありますがそれはアタリの個体じゃないでしょうかね。
今度は完全版の題目であるSLI時の2枚OCを試したわけですが、コア+200MHz設定ではテストが通らなくなってきました。2枚ともOC設定は同じなので2枚目の耐性が悪いのかもしれませんね。新しいベンチなのにちょちょいと1万超えはうれしいですね。
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