個人情報漏洩、企業の対策を十分と思う人は14%。9月以降に企業から漏洩の連絡を受けたと答えた人は28%。では、実際に行っている個人の対策とは?
インタビュールーム株式会社
マーケティングリサーチ会社「リサート」が、企業からの個人情報漏洩の連絡、企業の対策と自分の対策の受け止め、個人で取れる対策の実施状況を調査

リサート「個人情報漏洩に関する調査」(2026年10月)
マーケティングリサーチ会社「リサート」では、旬のトレンドや話題の出来事を調査しています。今回は、世界中の多くの企業などで個人情報漏洩が報じられる中、生活者が企業の情報管理をどう受け止めてるのでしょうか?また、自分自身の普段の対策はどこまで実施しているのでしょうか?それを調べるために、2026年10月16日~17日、全国在住の20~59歳の男女800名を対象に「個人情報漏洩に関する調査」を実施しました。
■ 調査サマリー
調査の結果、2026年9月以降に企業から個人情報漏洩の連絡(漏洩のおそれを含む)を受けたと答えた人は28%でした。個人情報を扱う企業の対策を十分と思う人は14%、自分の対策を十分にできていると思う人は13%にとどまり、個人で取れる対策をしている人は、最も多い二段階認証・多要素認証でも38%でした。
対策で難しいと感じることでは、「どこまでやれば十分なのかわからない」が上位に挙がりました。
企業の対策を十分と思う人は14%と、企業を見る目は厳しい一方で、自分で取れる対策は、最も多い二段階認証・多要素認証をしている人でも38%でした。
■ 9月以降に企業から個人情報漏洩の連絡を受けた人は28%、受けたかどうかわからない・覚えていない人も16%
まず初めに2026年9月以降に、企業から個人情報が漏洩したという公式の連絡(漏洩のおそれを含む)を受けたかを聞きました。連絡を受けたと答えた人は約3割でした。2社以上から連絡を受けた人は約1割でした。
一方で、連絡を受けたかどうか「わからない・覚えていない」人も1割台半ばいました。アンケートは自己申告のため、連絡に気づかなかった人や、本物の公式連絡か見分けにくかった人も含まれている可能性があります。
報道されている規模や数から多くの方が、実際の漏洩対象に当てはまっているかと想定していましたが、半数以上は公式の連絡を受けてないという結果でした。

2026年9月以降に、企業から個人情報漏洩の公式の連絡を受けたか 出典:リサート「個人情報漏洩に関する調査」
■ 個人情報を扱う企業のセキュリティ対策を十分と思う人は14%、漏洩を起こした企業を信用できなくなる人は48%
個人情報について、企業の対策を十分だと思う人は1割台半ばにとどまり、十分だと思わない人は半数近くに上ります。漏洩を起こした企業を信用できなくなる人も約半数で、企業を見る目は厳しい結果です。
ただ、自分の対策への評価も高くはありません。自分の対策を十分にできていると思う人は約1割ほどで、企業の対策も自分の対策も「十分とは言い切れない」という受け止めが並んでいます。

個人情報についての意識 出典:リサート「個人情報漏洩に関する調査」
■ 個人情報を守るために個人で取れる対策をしている人は最多の「二段階認証・多要素認証」でも38%に留まる
警察庁、日本クレジット協会、などの案内を参考に、リサートが個人で取れる主な対策を選択肢にし、今対策していることを聞きました。どの対策も、実際にしている人は半数に届きませんでした。
9月以降の漏洩のニュースや企業からの連絡をきっかけに、これらの対策のうち何か1つでも始めた人は全体の3人に1人ほどに留まりました。

個人で取れる主な対策をしている人の割合 出典:リサート「個人情報漏洩に関する調査」
■ 個人情報を守る対策で難しいのは、どこまでやれば十分かわからない38%、パスワードを覚えきれない・管理しきれない36%
ではなぜ、ここまで対策の実施率が低いのでしょうか?
個人で対策するうえで難しいと感じることを聞くと、「どこまでやれば十分なのかわからない」と、「パスワード管理の負担」が、ほぼ同水準で上位に並びました。「対策しても効果があるのか実感できない」と答えた方も3割ほどいます。
対策のゴールや手応えが見えにくいことも、困りごとになっているようです。

個人情報を守るための対策で、難しいと感じることや困っていること 出典:リサート「個人情報漏洩に関する調査」
■ まとめ
今回の調査では、個人情報漏洩を起こした企業を見る目は厳しい一方で、自分で取れる対策を実際にしている人も少ないという実態が浮き彫りになってきました。
また、企業の対策も自分の対策も「十分とは言い切れない」受け止めのようです。自分の対策を十分にできていると思う人も1割ほどにとどまりました。
最後に、対策のゴールが見えにくい人もいる可能性があります。
対策の難しさでは、「どこまでやれば十分なのかわからない」が上位に挙がりました。
これらのことから、セキュリティ対策は企業に求めてる一方で、自分たちの個人情報を守る対策は不十分と分かりながら、「個人情報を自分たちで守る」という意識は低いことがうかがえました。
■ 調査概要
「個人情報漏洩に関する調査」
・調査手法:インターネットでのアンケート調査
・配信パネル:クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
・調査期間:2026年10月16日~17日
・調査対象:全国在住、20~59歳 男女
・有効回答:800サンプル(男女各400名・年代均等割付)
・調査主体:リサート (インタビュールーム株式会社)
※小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。本文中の数値は小数点以下第1位を四捨五入した整数で表記しています。
※本調査では市場の性年代構成比にあわせた集計(ウエイトバック集計)は行っていません。
※今回の調査は因果関係を検証したものではありません。
【調査データの引用・転載について】
・調査データの引用・転載は自由です。
・引用・転載の際は、必ず「出典:リサート調べ」と明記をお願いいたします。
・引用・転載先がWebページである場合には、以下記事のURLをリンクしてご掲載ください。
https://researto.com/column/survey-personal-data-leak-202610/
・報道関係者様による引用の場合、利用・掲載状況の把握のためご連絡いただけますと幸いです。
【リサートについて】
リサート(Researto.)は、マーケティングリサーチ専門の職能集団です。国内外の大手企業の定量調査・定性調査の設計から実査・分析の支援、およびインタビュールームを提供しています。マーケティングリサーチ専門メディアの運営、マーケティングリサーチャー個人のキャリア開発支援を通じて、業界の健全な発展を目指しています。マーケティングリサーチ専門メディア「リサート」では、消費者インサイトの発見に役立つ調査・分析のノウハウや、自主調査による独自のデータを提供しています。
■ 会社情報
・会社名:リサート(インタビュールーム株式会社)
・所在地:東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル
・事業内容:マーケティングリサーチ、定性調査のモデレーション支援、マーケティングリサーチメディア運営、インタビュールーム運営、自主調査によるデータ提供など
・URL:https://researto.com
・メディアURL:https://researto.com/column (リサート|部下に読ませたいマーケティングリサーチ専門メディア)
・親会社:株式会社バイデンハウス https://weiden-haus.com
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