物流倉庫を最短即日で誤差1%の3Dモデル化。スムーズなロボット導入実現を補助
株式会社スペースデータは10月9日、360度カメラの映像から実在の物流倉庫をロボット検証用の仮想空間(デジタルツイン)として最短即日で再現する技術の実証結果を発表した。図面やBIM(3D建築モデルデータ)が存在しない既存施設であっても、現場撮影だけで物理演算に対応した検証環境を短期間で構築できるという。
従来のカメラ映像から作る3D空間は、見た目は本物のように再現できるものの、どこに床や壁があり、ぶつかるかという物理的な情報を持たないため、ロボットを走らせるシミュレーションには実用性が低い課題があった。
本手法では、映像から高精度な3D空間を再現して位置や寸法の基準とし、床や柱、荷物などロボットの走行・作業に関わる物体を実際の質感と衝突判定を持つ3Dモデルへ変換。国内の倉庫で行ったテストでは、実際のパレット(荷物台)のサイズと比較して、寸法のズレが約±1%以内という精度を確認したという。
搬送ロボットや自動フォークリフトの導入を検討する企業は、本技術で再現された3D空間を活用することで、導入前に走行経路の確認、障害物との干渉、複数台稼働時の渋滞予測などを自社倉庫の実環境で検証しやすくなる。
同社は本技術を、ロボットの導入・運用・学習を支える基盤「RobotBrain」において、現実の現場を仮想空間へ再現する「Real to Sim」の標準手順として活用していく方針だ。
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