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検知の、その先へ。映像AI「Vケア」のヴォクセラがシリーズA完了、累計調達額は約21億円。介護の記録・報告・管理を自動化し、日々のデータを次の判断につなげる

PR TIMES

Voxela, Inc.
リードインベスターはデライト・ベンチャーズ。SOMPO Growth Partners、Happiness Capital(香港)、Blue Heron Ventures(米国)が新規参画。




【本リリースのポイント】
- 「検知」で終わらせない。映像AI「Vケア」のヴォクセラが、シリーズA優先株式の発行による資金調達を完了
- 「Vケア」は、ネットワークカメラの映像をAIで解析し、介護の記録・報告・管理を自動化。積み上がった記録は次の判断に使えるかたちに整え、事故の発生傾向も可視化
- デライト・ベンチャーズがリードインベスター。SOMPO Growth Partners株式会社をはじめ、日本・米国・香港のベンチャーキャピタルが参画し、既存投資家も継続して支援
- 累計調達額は約21億円。調達資金は、採用の強化とAI機能の開発・拡充、日本での導入拡大と北米市場の立ち上げに充当



シリコンバレー発のエイジテック(AgeTech)スタートアップ Voxela, Inc.(以下「ヴォクセラ」)は、シリーズA優先株式(Series A Preferred Stock)の発行による資金調達を完了しました。これにより、設立以来の累計調達額は約21億円(約1,320万米ドル)となります。調達資金は、AI・プロダクト開発を中心とした採用の強化と、間接業務(記録・報告・管理など、直接のケア以外の業務)を自動化するAI機能の開発・拡充に充てます。あわせて、日本国内での導入拡大と、北米市場の立ち上げを進めます。

本ラウンドはデライト・ベンチャーズをリードインベスターとし、SOMPOグループのコーポレートベンチャーキャピタルであるSOMPO Growth Partners株式会社Happiness Capital(香港)Blue Heron Ventures, Inc.(米国)が新たに参画しました。あわせて、既存投資家であるArchetype Ventures Inc.ALL STAR SAAS FUNDも継続して出資しています。

■ 資金調達の概要
ラウンド:シリーズA優先株式(Series A Preferred Stock)
リードインベスター:デライト・ベンチャーズ
新規参加投資家:SOMPO Growth Partners株式会社、Happiness Capital(香港)、Blue Heron Ventures, Inc.(米国)
継続参加(既存投資家):Archetype Ventures Inc.、ALL STAR SAAS FUND
累計調達額:約21億円(約1,320万米ドル)
※ 本ラウンドにおける調達額および企業評価額は非公開です。

■ 背景:検知の、その先へ
厚生労働省が第9期介護保険事業計画に基づき公表した推計(2024年)では、2040年度に必要となる介護職員は約272万人。2022年度実績から約57万人の増員が必要とされています。

この10年ほどで、介護現場には数多くの見守りセンサーが導入されてきました。転倒や離床を「検知」することはできるようになりましたが、それでも現場の負担は大きく変わっていません

理由は、検知が仕事の入口にすぎないからです。センサーが鳴ったあと、介護スタッフは居室へ向かいます。そこからが長い。ご家族に説明し、事故報告書を書き、カンファレンスで共有し、行政に提出する書類をまとめます。こうした記録・報告、そして管理の業務が、労働時間の約半分を占めています(当社が導入先施設の職員へ実施したヒアリングによる)。夜間の巡視も、2時間おきに数十室を回るという形のままです。

つまり、検知の精度をどれだけ高めても、その先の仕事はほとんど減りません

検知の先でまず必要になるのは、何が起きたのかを確かめることです。ところが、それを確かめる材料が現場にはほとんどありません。転倒は、誰かが見ている前で起きるとはかぎりません。駆けつけたとき、ご利用者様はすでに床にいらっしゃる。そこから先は、ご本人にうかがい、周囲の状況から推し量るしかありません。事故報告書に書けるのは、発見したときの様子まで。その先を埋めるものが、どこにも残っていないからです。

記録に残るのは、この事実確認と、その場でスタッフが下した判断です。ご利用者様のわずかな変化、いつもと違う様子。専門職の目がとらえたその一つひとつが、次のケアの根拠になります。

ところが、その一つひとつを書き残す時間が、現場には残されていません。そのために、日々の気づきが記録として残らないまま消えてしまうことがあります。書き残せた場合も、そこに大きな時間が費やされています。どちらも、現場の努力ではどうにもならない、構造の側の問題です。

そして、書き残された記録にも続きがありません。どの居室で、何時台に事故が起きているのか。現場が経験としてつかんでいることを裏づけるデータは、記録の中にあります。しかし、それを集計・分析する時間も手立ても、これまで現場にはありませんでした。

必要なのは、記録を速く書く方法ではありません。何が起きたのかをその場で確かめられること。確かめた事実が、そのまま記録になること。そこから集計・分析までが、一つの流れでつながること。

ヴォクセラがつくっているのは、その仕組みです。検知の、その先へ。

■ 「Vケア」が提供するもの
「Vケア(VCare)」は、ネットワークカメラの映像をAIで解析し、検知したあとに残る記録・報告といった間接業務を自動化するプラットフォームです。

自動でつくった記録は、現場の手元に返します。日々積み上がる記録を、次の判断に使えるかたちに整えるところまでがVケアの役割です。

AI自動事故報告書
発見時の状況しか書けなかった報告書に、何が起きたのかを載せられるようになります。事故の発生から約30秒でAIが映像を解析し、数分後には報告書の下書きが完成します。介護スタッフの作業は、下書きの確認と必要な補足にとどまります。その分の時間を、次のケアの判断に充てられます。下書きの段階で書式と粒度がそろうため、これまで一件ずつ確認して整えてきた管理業務の負担も軽くなります。

インシデント分析
どの居室で、何時台に事故が起きているのか。蓄積された記録から、その全体像を可視化します。手作業でまとめるには膨大な時間がかかる集計を、Vケアが日々の記録から自動で行います。現場が積み重ねてきた事故防止の工夫に、データという判断材料が加わります。

カメラチェックイン
夜間の巡視を、居室に入らずに実施できます。ご利用者様の睡眠を妨げることなく状態を確認し、変化があるときだけ駆けつけられます。
ここに挙げたのは機能の一部です。このほか、起床・離床・在室の検知や日々のケアログの自動作成など、現場の運用に合わせて使える機能を備えています。

■ 導入先での変化
導入先施設での実測・ヒアリング、および当社試算による効果の一例です。

記録・報告にかかる時間 ※1
- 事故報告書の作成時間:1件あたり約1時間 → 数分
(対象・期間:導入先施設へのヒアリング / 区分:ヒアリング)
- 事故対応にかかる時間:年間約2,500時間の削減
(対象・期間:同一法人7ホーム・有料老人ホーム/1ホームの実運用データをもとに換算 / 区分:試算)
- 夜勤スタッフの訪室時間:夜勤1回あたり平均44分の削減(1か月で約22時間相当)
(対象・期間:リハビリテーション病院・夜勤帯5日間の実測をもとに算出 / 区分:実測+試算)

転倒件数の推移 ※2
- 転倒件数(月平均):2023年度 6.4件 → 2024年度 4.8件 → 2025年度 3.8件(▲40.6%)(対象・期間:導入フロア・各年度4~8月の平均(リハビリテーション病院) / 区分:実測(年度推移))

現場スタッフの実感 ※3
(上記と同一の7ホーム・スタッフ143名アンケート/2025年12月10日~31日)
- 90.2%(n=143)が「心理的な負担が軽くなった」と回答(「少し改善」~「大きく改善」の合計)
- 45.8%(n=143)が「1日あたりご入居者様と関わる時間が30分以上増えた」と回答

■ 導入実績
「Vケア」は、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、リハビリテーション病院などで稼働しています。導入先には、アゼリーグループ 社会福祉法人江寿会様、医療法人珪山会 鵜飼リハビリテーション病院様、株式会社アライブメディケア様などが含まれます。

米国では、カリフォルニア州にある高齢者介護ホームで導入・運用が始まっております。「Vケア」の導入前は、各居室にマットセンサーが設置されていました。ただ、マットが知らせてくれるのは「動きがあった」ことだけでした。ご入居者様がベッドから転落されたのか、毛布が床に落ちたのかを見分ける材料はありませんでした。同ホームで稼働する「Vケア」は、何が起きたのかを映した映像を添えて、介護スタッフのスマートフォンに通知を届けています。詳細は以下の導入事例を参照ください。
▼導入事例(Axis Communications ウェブサイト/英語)
https://www.axis.com/customer-story/happy-memories-senior-care-smart-healthcare

■ プライバシーへの配慮と第三者評価
居室にカメラを設置する以上、プライバシーへの配慮は設計上の前提です。その前提を自社の説明だけで終わらせないために、外部の基準による評価を受けています。
「Vケア」は、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会の「介護・生活支援ロボット認証」を取得しています(2026年4月)。また、コンプライアンス監査プラットフォーム Scrut による継続的モニタリングのもと、米国HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)のコンプライアンス評価を完了しています(2026年3月17日)。

■ 資金使途
調達資金は、AI・プロダクト開発を中心とした採用の強化と、記録・報告・管理を自動化するAI機能の開発・拡充に充当します。あわせて、日本国内での導入拡大と、北米市場の立ち上げを進めます。

■ 代表コメント
Voxela, Inc. Co-founder & CEO 遠藤雄太
センサーが鳴る。介護スタッフが駆けつける。いまの技術が担えているのは、そこまでです。ご利用者様がお休みになったあと、今度はスタッフがパソコンに向かう。同じ出来事を、様式の違う書類に何度も入力していく。ケアはとうに終わっているのに、一日が終わらない。

問題は、働き方ではなく仕組みの側にあります。介護職の方々は、ご利用者様と向き合うために資格を取り、経験を積んできました。ところが実際には、その一日の多くが記録や書類の作成に費やされています。しかも、そうして書かれた記録が、次の判断を助ける材料として現場に返ってくる仕組みは、まだ十分に整っていません。この状態を変えたい。それが私たちの出発点でした。

今回ご参画いただいた投資家の皆様は、私たちが「検知の、その先」にこだわる理由を深く理解してくださいました。いただいた資金は、現場の負担を減らし、そこで生まれた時間をご利用者様へ戻すために使います。ケアが終われば、一日が終わる。その当たり前を、仕組みでつくる。現場だけに背負わせない。それが私たちの仕事です。

■ 投資家コメント
デライト・ベンチャーズ(リードインベスター) Managing Partner 南場 智子 氏、Principal 芝原 直也 氏
VoxelaのシリーズAラウンドに参画させていただき、大変嬉しく思っております。人手不足が構造的に解消しえない介護業界はテクノロジー活用が不可欠な一方、多様な障壁が現場へのプロダクト導入を阻んできました。Voxelaは、最先端のAIを、介護現場の安全・ウェルネス・人員体制を支えるソリューションに落とし込む技術を持つだけでなく、国内・海外の業界を代表する事業者を巻き込む実行力も兼ね備えており、この難題を解ける稀有な存在と考え出資に至りました。経験豊富なグローバルチームとともに、日本での構造改革と、そこで作り込んだノウハウの海外への展開まで伴走できることを、心から光栄に思います。









SOMPO Growth Partners株式会社 代表取締役社長 Co-CEO 吉武 啓道 氏
介護の現場では、事故そのものへの対応以上に、その後の記録・報告・共有に多くの時間が費やされています。私たちはグループとして介護事業に携わるなかで、この負担の大きさを実感してきました。ヴォクセラの技術は、現場の負担を軽くすると同時に、蓄積された記録を安全性の向上につなげるものです。介護業界全体の課題解決に向けて、共に取り組んで参りたいと考えております。





Happiness Capital CEO Eric Ng 氏
私たちは、世界をより幸せにする企業に投資しています。なかでも「Happy Ageing(幸せに歳を重ねること)」は、私たちの活動の中心にある柱です。ヴォクセラの「Vケア」は、介護現場の負担を和らげながら、高齢者ケアの質を高めています。テクノロジーの力で、より幸せに歳を重ねられる未来を、日本にとどまらず世界へと切り開いていく。その歩みを支えられることを、誇りに思います。





Blue Heron Ventures, Inc. President Dan Offner 氏
私たちは、事業よりも先に起業家を見て投資を決めます。遠藤さんとチームは、介護の現場に何度も足を運び、そこで見たものから製品をつくってきました。人手の不足も、記録や報告にかかる負担も、米国の介護施設が抱えているものと変わりません。日本の現場で磨かれた仕組みが北米でどこまで通用するのか、私たちも一緒に確かめていきます。





■ 会社概要
会社名:Voxela, Inc.(日本法人:株式会社ヴォクセラ・ジャパン)
所在地:米国カリフォルニア州フリーモント/日本法人:東京都渋谷区
代表者:Co-founder & CEO 遠藤雄太(日本法人代表:吉田雄輔)
設立:2022年2月
従業員数:17名
事業内容:映像AIによる介護オペレーション自動化プラットフォーム「Vケア(VCare)」の開発・提供
URL:https://www.voxela.ai/ja

■ 本件に関するお問い合わせ先
本リリースに関するお問い合わせ・取材のお申し込み
Voxela, Inc. 広報担当
E-mail: info@voxela.ai
製品・サービスに関するお問い合わせ
https://www.voxela.ai/ja/contact/

■ 注記
※1 数値は導入先施設の実測値、施設からのヒアリングに基づく申告値、および一定の前提に基づく試算値です。効果を保証するものではなく、施設の規模・運営状況により異なります。
※2 転倒件数の変化は複数の要因によるものであり、当社製品のみによる効果を示すものではありません。
※3 アンケート結果は回答者の主観に基づくものであり、効果を保証するものではありません。

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