壊れたパーツをその場で作る時代へ。電車や車の部品に対応する高強度・難燃3Dプリンター材料
丸紅I-DIGIOグループの丸紅情報システムズ株式会社は8月25日、米ストラタシス社製の3Dプリンター用最新樹脂「FDM PA6/66-GF30-FR」の注文受付を開始した。燃えにくい難燃性とガラス繊維30%配合による高い強さを併せ持ち、鉄道や自動車のパーツをそのまま使える品質で立体的に成形できる産業用材料だ。
本材料は、欧州の厳しい鉄道防火規格や米国の自動車安全基準に適合しており、従来は試作目的にとどまることが多かった3Dプリンターで、つり革やダクト、レバーといった荷重のかかる最終部品や補修パーツを作ることが可能だ。また、従来の高強度樹脂より低価格で導入しやすい点も特徴だ。
壊れたパーツや入手困難な古い部品を、図面データからその場で即出力して交換する「オンデマンド製造」は、輸送機器のメンテナンス現場を一変させるポテンシャルを持つ。特に欧州を中心に過熱する脱炭素・環境規制の流れの中で、部品の大量在庫の破棄や輸送エネルギーを最小化する現地生産手法へのニーズは急速に高まっている。金型や不要な在庫を抱え込まず、必要な時に必要な分だけパーツを調達できれば、維持コストと環境負荷の双方の面からメリットがあると言える。
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