【高校生調査】9割超が「勉強中のスマホ脱線」を経験。罪悪感を抱きつつも繰り返してしまう傾向に
株式会社DeltaX
最も脱線してしまうアプリはYouTube。スマホ制限などの対策を試みるも半数以上が3日以内に挫折

株式会社DeltaX(本社:東京都千代田区、代表:黒岩 剛史)が運営する塾選びサービス『塾選』は、「高校生の勉強中のスマホ脱線」について調査しましたので概要をお知らせいたします。
高校生にとってスマホは便利な学習ツールである一方、SNSや動画への脱線を招く原因にもなります。全国の高校生103名へスマホ利用に関する自社調査(任意回答)を実施したところ、 97.1%の高校生が「勉強目的でスマホを開いたのに別のことをしてしまった経験がある」と回答しました。 さらに、多くの高校生が使いすぎに罪悪感を抱き、スマホ依存対策に挑戦するものの、半数以上が3日以内に挫折してしまう傾向もみられました。
アンケートには、スマホの使い過ぎによって「テスト期間中に勉強に手が回らなかった」「夜更かしで遅刻して単位を落としかけた」といった、勉強や学校生活における深刻な失敗談も寄せられました。本記事では脱線の実態や依存の自覚、高校生が効果を実感した対策を徹底解説します。
詳細はこちらをご覧ください。
勉強ツールのはずが、97.1%の高校生が「勉強中のスマホ脱線」を経験
約8割が「よくある」と回答。スマホ脱線が“日常化”している実態

※単一回答
「勉強目的でスマホを開いたのに、別のことをしてしまうことはありますか」と質問したところ、「よくある」が77.7%、「たまにある」が17.5%でした。
スマホ脱線の経験が『まったくない』と回答した人は、わずか2.9%にとどまりました。裏を返せば、97.1%とほぼすべての高校生が、一度なりとも勉強中の脱線を経験していることになります。
勉強のために手に取ったはずのスマホが、ほぼすべての高校生を"脱線"させていることになります。さらに、約8割が「よくある」と回答していることからも、この「スマホ脱線」が一過性のものではなく、日常的な行動になっている様子がうかがえます。
脱線の原因トップ3は「SNS」「動画」「友人とのメッセージ」

※Q1でまったくないと回答した人を除く100人が回答。※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります。
勉強中、スマホを触って「脱線」してしまった際に何をしてしまうか、 複数回答で聞いたところ、1位は「SNSを見る」で83.0%、2位は「動画を見る」で73.0%という結果でした。
これらは自分の関心があるコンテンツがタイムラインに並ぶため、一度開くとキリがなくなり、勉強に戻るタイミングを失いやすい性質があります。
また、3位には「友人とメッセージする」(48.0%)がランクインし、「ネット検索を続ける」(41.0%)、「ゲームをする」(39.0%)を上回りました。
自分の意思でいつでも中断できるゲームや検索に比べ、友人とのメッセージは「既読のまま放置することへの気まずさ」や「グループチャットの話題に乗り遅れる不安」といった相手が存在するコミュニケーションです。そうした周囲とのつながりを優先せざるを得ない心理的なプレッシャーが、勉強の手を止めてスマホを確認させる強い動機になっている様子もうかがえます。
つい開いてしまったアプリ 第1位は「YouTube」、 僅差で「Instagram」

※Q1でまったくないと回答した人を除く100人が回答。※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります。
勉強から脱線した際、つい開いてしまったアプリについて聞いたところ 、1位は「YouTube」(72.0%)、僅差で2位が「Instagram」(71.0%)という結果になりました。3位以下は「LINE」(56.0%)、「TikTok」(54.0%)と続きます。
- テスト前日に分からないところを調べてたらユーチューブを見てしまった(福岡県・高1女子)
- 勉強中調べたいことがあってスマホを開いたけど、Instagramなどを見ててなにを調べるんだったか忘れてしまった(北海道・高3女子)
YouTubeとInstagramがともに7割を超えて拮抗している背景には、どちらも「関連動画」や「おすすめのリール」といった、アルゴリズムによる自動再生・自動表示の仕組みが関係しているかもしれません。自分から探しにいかなくても関心が高いジャンルの次のコンテンツが勝手に流れてくるため「気づいたら次の動画を見ていた」という状態に陥りやすいのが特徴です。 「勉強目的でスマホを開いたのに、気づけば別アプリへ」という高校生たちの実態は、個人の意志の弱さだけでなく、アプリ自体の離脱しにくい構造的な設計も大きく影響していることがうかがえます。
95.1%がスマホ依存を自覚、86.4%は罪悪感や焦りも
高校生の9割以上が「自分はスマホ依存だ」と自覚した経験あり

※単一回答
「自分はスマホに依存していると思いますか?」との問いには、「とても思う」が48.5%、「やや思う」が46.6%で、合計95.1%が依存を自覚した経験があると回答しました。約半数が「とても思う」と答えている点からも、その実感の強さがうかがえます。
依存を自覚する瞬間は「利用時間の長さ」と「無意識の行動」
「どんな時にスマホに依存していると自覚したか」を聞いた自由回答では、利用時間の長さを挙げる高校生が目立ちました。
- スマホを一日で10時間以上使用している日が多々あると気が付いた時(石川県・高2男子)
- 寝る前にスマホを見てしまい、スマホ見てる時間が毎日7時間~8時間くらいなのを認識した時。(岩手県・高3女子)
スクリーンタイムなどで実際の利用時間を確認し、想像以上の長さに驚いた経験も寄せられました。スマホを使っている最中は短時間に感じていても、1日単位で振り返ると、多くの時間を費やしているケースがあるようです。
また、時間の長さだけでなく、無意識のうちに手が伸びている行動や、スマホがないことへの不安から依存を自覚する声も多くみられました。
- スマホがないとそわそわする。勉強しようと思ってもいつの間にかスマホをさわってしまう。(和歌山県・高1女子)
- 気づいたらスマホの上に手が乗っている(宮崎県・高1女子)
- スマホが手元にないと不安で、トイレや風呂場にまで持っていってしまう(岩手県・高2女子)
暇つぶしという目的を超えて、スマホを触ること自体が深く習慣化しており、手元にないだけで精神的に落ち着かなくなるなど、個人の「意志力」だけではコントロールが難しい実態がうかがえます 。
スマホを見すぎて「罪悪感や焦り」を覚えたことがある高校生は86.4%

※単一回答
「スマホを見すぎて、罪悪感や焦りを覚えたことはありますか」との問いには、「よくある」が49.5%、「たまにある」が36.9%で、合計86.4%が経験ありと回答しました。
多くの高校生がスマホ依存を自覚するだけでなく、その裏側に罪悪感も抱えている傾向がみられました 。
スマホ制限の理想と現実。半数以上が依存対策を「3日以内」に挫折
スマホ依存から抜け出すための対策をとったことがある高校生は68.9%

※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります。
スマホの使いすぎを防ぐための対策経験を聞いたところ、最も多く実施されていた対策は「通知を切った」(36.9%)でした。次いで、「スクリーンタイムや利用制限を設定した」(24.3%)、「スマホを別の部屋に置いた」(23.3%)という結果です。
「対策したことはない」と回答した高校生は31.1%にとどまり、68.9%が何らかの対策を試みていたことになります。 半数以上の高校生が自らのスマホ利用に危機感を持ち、改善へ向けたアクションを主体的に起こしている現状がうかがえます。
挑戦するも半数以上が「3日以内」にスマホ依存対策を断念

※対策経験者のみ回答。単一回答
対策経験者71人に、直近の取り組みをどのくらい継続できたか尋ねました。
「1日未満(数時間など)」と「1日~3日程度」で終了した人は、それぞれ26.8%で、合計で半数を超える53.6%が3日以内で終了していました。なお、1週間以内で断念してしまった割合は78.9%に達しました。
一方で、現在も継続できている人は11.2%にとどまり、対策を始める高校生は多いものの、続けることの難しさがうかがえる結果となりました。
高校生が効果を感じたスマホ対策は物理的に遠ざけること
対策として最も多く試されたのは「通知オフ」でしたが、自由回答で「効果があった」対策を尋ねたところ、スマホと物理的に距離を取る対策が多く挙げられました。
- 一度別室にスマホを置くことで脳からスマホという意識を無くせて集中できた。(静岡県・高1男子)
- 時間を設定するとその時間まで開かなくなる箱にスマホを入れるようにしたら、物理的に見れなくなるのでスマホの時間を減らせた。(静岡県・高2男子)
- 机の上にスマホがあると、通知が来ていなくても気になってしまい、つい手に取ってしまうことがよくありました。しかし、別の部屋やカバンの中など、すぐに触れられない場所に置くようにすると、自然とスマホを気にする回数が減り、勉強に集中しやすくなりました。また、『勉強が終わったら10分だけ使う』など、自分でルールを決めることで、だらだらと長時間使うことも少なくなりました。(東京都・高2女子)
机の上に置いたまま我慢するのではなく、取りに行く手間や、すぐには開けないような「スマホ断ちの仕組み」をつくることが衝動的な利用を防ぐポイントのようです。自制心を鍛えるよりも、使いにくい環境を先につくるほうが効果が出やすいかもしれません。
スマホ以外に集中できる対象をつくる方法も
スマホを遠ざけるだけでなく、勉強や趣味など、スマホ以外に集中できる対象をつくったことで利用時間が減ったという回答もありました。
- 携帯を自分から遠ざけて、何か他に夢中になれる物を探した(兵庫県・高3女子)
- スマホがいらないくらい忙しいことをする(京都府・高2男子)
スマホを禁止することだけに意識を向けると、空いた時間に何をすればよいか分からなくなる場合があります。読書や運動、勉強など、代わりに取り組む行動をあらかじめ決めておくことが、継続の助けになるでしょう。
利用を我慢する対策と、スマホ以外の行動を増やす対策を組み合わせることが、無理なく利用時間を減らすコツといえそうです。
スマホに夢中になりすぎてやらかした「最悪の失敗談」は?
スマホの利用が引き金となった「失敗エピソード」を聞いたところ、思わず苦笑いしてしまうような失敗談から、ヒヤリとする危険なエピソードまで、さまざまな声が寄せられました。まずは勉強や学校生活にかかわる失敗エピソードをご紹介します。
- テスト期間なのにスマホゲームが辞められなくてテストで最悪な点数を取った。(京都府・高2男子)
- テストの直前までSNSをみてしまい、スマホを没収された挙句、説教も食らった(岩手県・高2女子)
- スマホを朝まで見てしまって学校に遅刻し、単位を落としかけた。(神奈川県・高3女子)
- 学校の面談があったのに、スマホを見ていて面談時間が過ぎてしまった。(大阪府・高2男子)
成績や内申への影響の他、大切な予定・機会を逃してしまうケースも挙げられていました。そのほか、生活面でも様々な失敗エピソードが寄せられました。
- 歩きスマホをして赤信号を渡ってしまった。(新潟県・高3女子)
- 歩きスマホをしていて電柱にぶつかった。(神奈川県・高3女子)
- トイレでスマホをみていたら便器に落としてしまった。(大阪府・高3男子)
「歩きスマホ」のように事故につながりかねない危険な体験はこのほかにも多く寄せられていました。スマホは生活を便利にする道具である一方、使いすぎると単に勉強時間を奪うだけでなく、安全面や生活リズム、健康面にも悪影響を及ぼしうるリスクをはらんでいると考えられます。
まとめ
今回の調査では、97.1%の高校生が勉強中のスマホ脱線を経験し、9割超が自分自身の依存を自覚しているという結果となりました。原因はSNSや動画にとどまらず、友人とのメッセージのやり取りも大きな要因となっています。
そして、多くの高校生はスマホの使いすぎを無自覚に放置しているわけではなく、罪悪感を抱きスマホ依存対策を試みてきた様子もうかがえました。それでも半数以上が3日以内に挫折しているという結果は、「やめよう」という意志の力だけでスマホ利用をコントロールすることの難しさや、アプリの設計自体が離れにくい構造的な要因が関わっていると考えられます。
スマホ依存から脱するための対策に効果を感じた高校生の多くは、スマホを物理的に遠ざける、使う時間をルール化するなど、意志力に頼らない仕組みづくりを実践していました。
もし、家庭や学校でスマホの使い方を見直したいときには、 禁止や叱責ではなく、本人が困っている場面を確認し、続けやすい方法を一緒に考えることが利用習慣を見直す第一歩になりそうです。
詳細はこちらをご覧ください。
調査概要
アンケート調査概要
調査対象:全国の高校生(有効回答数103名)
調査時期:2026年6月29日~6月30日
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「高校生のスマホ利用に関するアンケート」
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は「塾選ジャーナル調べ:「高校生のスマホ利用に関するアンケート」と明記し、『塾選ジャーナル』(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/61993/ )へのリンク設置をお願いします。
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