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石川温のPCスマホニュース解説 第284回

OpenAIやグーグルを使い分ける、“AIのMVNO”が存在感

2026年07月02日 07時00分更新

文● 石川温

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「AIスライド」に活路を見たGenspark

 そんななか、起業当初は検索が中心であったGensparkは「AIスライド」というサービスで活路を見いだしてきた。

 マイクロソフト「PowerPoint」でプレゼン資料を作るのは本当に骨の折れる作業で、時間がかかる。多くのオフィスワーカーにとって、プレゼン資料作りは悩みのタネだろう。

 GensparkはAIによって、PowerPoint作りを一気に簡単にしてしまった。

 実は筆者も講演会に登壇する機会があるのだが、プレゼン資料作りが本当に苦手で嫌いだった。

 そんななか、試しに様々なAIサービスに「構成案」を投げてプレゼン資料を作らせたところ、Gensparkの出来が抜群に良かったのだ。当然、ハルシネーションも多かったが、構成案では足りないところ補ってくれ、かなり良い感じのデザインになっていたのだ。

 修正もAIと対話していけばいいし、PowerPointのファイルをダウンロードして自分で直してもいい。

 いずれにしても、飛躍的にプレゼン資料作りの時間が短くなり、それでいて、満足度の高い資料が出来上がったのだ。

 Gensparkは2023年創業で、日本市場への参入は2025年だ。今年1月に日本法人が成立したばかりだ。

 ただ、Gensparkには6000社を超える法人ユーザーがおり、その多くはアメリカ、日本、韓国なのだという。

 なぜ、日本と韓国の売上が高いのか。CEOのエリック・ジン氏によれば「日本と韓国はPowerPointやWordなど、社内ではドキュメントを共有して仕事を進める働き方が多く、Gensparkと相性が良かった」からだという。

 まさにGensparkは「検索や相談相手」でも「コーディング」でもない需要を狙って、上手くいったAI企業と言えるだろう。

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