大会運営に必要なノートPC、タブレット、スマートフォンをトラブルなく届ける
FIFAの地下倉庫に潜入! ワールドカップの舞台裏を支える1.7万台のITデバイスはスイスから届く
2026年06月21日 11時30分更新
デジタル化が進む大会運営、幅広いITデバイスが必須に
今大会でLenovoが提供するITデバイスは幅広い。
運営スタッフの担当業務ごとに専用の設定が施されたノートPCをはじめ、プレゼンテーション用のPC、Motorolaブランドのスマートフォン。担当業務ごとに色分けされたコンテナで運ばれ、大会会場で取り出して電源をオンにすれば、スタッフがすぐに業務に取りかかれるようになっている。
スタッフ用のデバイスだけではない。大会会場のVIP席には、複数カメラアングルのライブ映像やAI分析をリアルタイムで楽しめるタブレット「Lenovo Tab K11」が設置されるが、これもFIFA本部から発送する。このVIPサービスは、2025年のFIFAクラブワールドカップで導入され、好評を博したという。
今大会でLenovoが提供するデバイスの数は、合計で1万7000台を超える。さらに、Lenovoは他社製デバイスのサポート対応も行っており、それを含めると取り扱うデバイスは2万台を超える規模だ。
「現地ですぐに使える」を実現するための事前準備
これだけ大量の機材を迅速に展開し、現地で受け取ったスタッフが開封すればすぐに使えるのは、チューリッヒ倉庫で発送前の入念な準備を行っているからだ。
FIFAでICTプロジェクトトサービスのコーディネーターを務めるアレキサンダー・メツラフ氏は、PCの出荷フローは(1)「Lenovo Cloud Deploy」でベースのOSイメージをPCにインストール、(2)「Microsoft Intune」と「Copilot」を使ってクラウド上で最終設定、という手順だと説明する。最新版ソフトウェアへの更新や、アプリケーションのインストールまで完了した状態で梱包、出荷されるので“すぐに使える”のだ。
ただし、認証、チケッティング、セキュリティ、選手交代管理といった担当業務ごとに、必要なアプリケーションは異なる。PCには各業務で必要なアプリだけがインストールされ、それ以外の操作はできない仕様になっている。セキュリティと効率性を両立させる仕組みだ。
機材の箱に貼られるカラーシールにも工夫がある。たとえば、青色のシールが貼られたPCは英語、黄色はドイツ語、赤色はフランス語など、キーボードの言語を表している。また、緑色と赤色の組み合わせは「使用後に本部へ返送すること」を意味する。大会現地のスタッフは、シールの色を見るだけで、大会終了後に機材を送り返す必要があるかどうかを判断できるわけだ。
倉庫の保管棚はすべてServiceNowのシステムと連動しており、たとえば「USB-C to USB-Aアダプター」などと品名で検索すれば、どの棚にあるのかがすぐ分かるようになっている。「目的の品を探して歩き回るようなことがないようにした。究極の目標は、より速く、よりスムーズに、より効率的にすること――“時は金なり”だから」とスピットル氏は言う。
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