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【衝撃】軽トラのCO2が農業を救う!? 「人とくるまのテクノロジー展」で見つけたヤバすぎる最新技術4選

文●鈴木ケンイチ 編集●ASCII

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インフラを支えるダイハツのSPH

 ダイハツが展示したのが「SPH(スマート・パワー・ハブ)」です。これは「発電」「蓄電」「使用」の3方向の電力変換器のこと。これを使うことで、直流を主体としたマイクログリッド環境を実現できます。

「発電」「蓄電」「使用」の3方向の電力変換器「SPH(スマート・パワー・ハブ)」。直流を主体としたマイクログリッド環境を実現する

 では、それにどんなメリットがあるかというと、不安定な電力環境でも、安定した電力供給が可能になるということです。災害で停電したときにこのシステムがあれば、電力の供給を維持できるのです。

 そして、そんなダイハツの技術に対して、農家などから問い合わせがきているというのです。農家で何かを飼育・栽培していて、一時も電力が途切れると困るというケースに、このダイハツの「SPH」が役立つようです。

 面白いのは、「SPH」そのものはダイハツのシリーズハイブリッド(エンジンを発電のみに使うシステム)用の一部を取り出したものだということ。クルマ用に開発した技術が、電力グリッド安定に流用できたというわけです。自動車メーカーが、インフラに貢献するという、未来を生み出す新技術と言えるでしょう。

「SPH(スマート・パワー・ハブ)」は、ダイハツ独自開発のシリーズハイブリッドの一部を流用したものだ

【まとめ】クルマの技術がクルマだけで完結する時代は終わった

 今回の「人とくるまのテクノロジー展」を通じて強く感じたのは、自動車メーカーの技術がもはや「クルマの中」だけで完結するものではなくなったという事実です。スズキのCO2回収装置による農業支援や、ダイハツのハイブリッド技術を応用した電力供給システムに見られるように、クルマのために磨かれた技術が、農業、物流、そして防災といった社会インフラそのものを支える基盤へと拡張しています。

 クルマが単なる「移動手段」から、社会課題を解決し、私たちの日常をより豊かで安全なものにする「社会のハブ」へと進化していく未来に、大きな期待を抱かずにはいられません。

筆者紹介:鈴木ケンイチ

 

 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。

 最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。


 
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